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【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.17

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【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.17

みなさんの小論文や志望理由書を読んでいると、表現力不足による読みにくさや、むだの多さが目立ちます。
今回はその原因の一つである「子どもっぽい表現」について考えてみます。
以下の例文をみてください。

<例文1>
× 新型コロナウイルスの感染者数がどのように増えていくのかや、これからどのように動いていけば感染者数が減っていくのかを…

この文でも意味はわかります。
ただ、なんだか長ったらしいと思いませんか。
原因は「動詞文」にあります。

「どのように増えていくのか」 → 「動向」
「どのように動いていけば」 → 「対策」

このように、動詞文を適切な名詞に置き換えることですっきりします。
文字数もぐっと少なくなりますね。

○ 新型コロナウイルスの感染者数の動向や、感染者の減少に向けた対策を…

<例文2>
× 地球の気温が高くなる地球温暖化は…

温暖化は気温が高くなる現象なのは明らかなので、あえて説明する必要はありません。

○ 地球温暖化は…

<例文3>
× 施設を見学した際に子どもたちにとってとてもよい環境だと感じました

主観だけが述べられていて、何がよいのか読み手にはまったく伝わりません。

○ 自然光を多く採り入れられる設計になっているため、子どもたちが生活するのに適した施設だ。

学校側は多くの受験生の小論文や志望理由書を読みます。
グダグダと書かれた文章より、表現が的確で歯切れのよい原稿はそれだけで好印象です。
背伸びはしなくてもいいですが、アカデミックな文章になって見栄えもよくなります。
たいていの場合、文字数も制限されています。
そのなかで最大限の考えや思いを伝えるには、文字数を少なくする工夫も欠かせません。
そのために表現の引き出しを増やしておきましょう。

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