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【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.9

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言葉は時代とともに変化するものです。
日本語も例外ではなく、本来の意味が変化した言葉や、時代に合わせて変化した言葉、新語や若者言葉など、近年新しくできた言葉もあります。

【意味が変化した(しつつある)言葉の例】
「微妙」
本来の意味:何とも言えない味わいや美しさがあって趣深いこと
新しい意味:悪いとは言い切れないが、良くもないといった複雑で難しい状態のこと

【時代に合わせて変化した言葉の例】
「スチュワーデス」→「キャビンアテンダント」
「看護婦」→「看護師」

【新語・若者言葉の例】
じわる/カスハラ/キョヒる(拒否)/ググる(Googleで検索する)/私的には~

言葉にこうした変化があったとしても、あなたのことを知っている人との間のコミュニケーションでは、それほど問題にはならないでしょう。たとえば、LINEをはじめとするSNSによるコミュニケーションでは、同じ話題や価値観を相手と共有しています。そのため、言葉遣いを意識しなくても意思疎通に大きな支障は生じないはずです。対面になると、さらに、理解し合うための情報をその都度、即座に補い合えるので、コミュニケーションはより取りやすくなるはずです。

しかし、あなたのことを知らない人と文章でコミュニケーションを図る場合は事情が異なります。どのような場面が思い浮かびますか。学生であるみなさんにとって、とくに重要なのが入試の場面ではないでしょうか。志望先の教授や職員(あなたのことを知らない人)に対して、小論文や志望理由書(文章)で自分のことを伝えなければいけません。

文章は読み手がいて成立するものです。面と向かってその内容を説明できるわけではないので、原稿用紙上の言葉がすべてです。読み手は書いてあることをそのまま受け取ります。推測することはしません。私にとってはこれが当たり前、相手も分かってくれるだろうといった甘えも通用しません。ゆえに、お互いの理解がずれないような表現で書く必要があります。省略表現や若者言葉、過剰な表現も使うべきではないのです。合格者と不合格者を決めるための文章だという自覚をもって書きましょう。

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「書いて考えるシリーズ」
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.1を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.2を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.3を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.4を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.5を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.6を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.7を読む
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