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【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.8

高校生のための進路ナビニュース

Vol.6で程度の副詞を、Vol.7で形容詞を取り上げました。
これらを使うと、どうしても主観的な文章になってしまうので避けましょう。
今回は文章力アップのために使ってほしい表現を紹介します。

【陳述の副詞】
陳述の副詞とは、決まった言葉に対応して論理の方向性を明らかにする副詞のことです。
「呼応の副詞」ともいいます。これだけだと難しいので例をみてみましょう。

「決して~ない」の「決して」
「おそらく~だろう」の「おそらく」
「もし~なら/ならば/したら」の「もし」

「決して」とした場合、文末には否定の「ない」がきます。
「おそらく」とした場合、文末には推量の「だろう」きます。
このように、ある特定の文末表現とセットで使われる副詞が陳述の副詞です。

言い回しが決まっているので、楽に書き進めることができます。
読み手も「決して~」とあれば、「おっ、否定がくるな」と準備して読み進めることができるので安心できます。話の方向性を明らかにしてくれるので、論理性が求められる小論文にはぴったりです。

これらも論理的な文章を書く時に使えます。
<否定> 少しも~ない (例)このホラー映画は、少しも怖くない。
<仮定> たとえ~ても (例)たとえ雨が降っても、出かける予定だ。
<比喩> まるで~のようだ (例)このケーキは、まるで宝石のようだ。

こうした表現を自然に使えるようになると表現力がアップします。
文章全体が引き締まる効果もあります。

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「書いて考えるシリーズ」
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.1を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.2を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.3を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.4を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.5を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.6を読む
【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.7を読む

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