
履歴書の書き方
応募にあたって、最初に自分をアピールするのが履歴書です。
最近はWeb上で履歴書のフォーマットをダウンロードし、フォーマットをもとに履歴書を作成し、プリントして提出するケースも増えていますが、手書きで作成する方も少なくありません。
手書きの履歴書の場合は、書面の印象が採否に影響する可能性もあるのでよく考えて書きましょう。
履歴書を作成する際は、黒インクのボールペンを使用してください。鉛筆やシャープペン、消せるボールペンは使用できません。
誰かが修正や改ざんできる信頼性のない書類とみなされてしまいます。
字は楷書で丁寧に書きましょう。
自筆で書き上げた履歴書から、書いた人の誠意が伝わることが大切です。
また、令和8年3月の高校新規卒業予定者については、個人情報等に配慮する観点から、その様式が一部見直されることが決まっています。
令和8年3月からの変更点について知る
「全国高校統一応募用紙」の見直しについて
- ①「性別」欄を削除
性別に関わる情報記入を除外。 - ②「学歴・職歴」欄を分離
従来、「学歴・職歴」としていた記入欄を「在籍校」と「職歴」に分離。「在籍校」欄には、卒業見込み、あるいは卒業した高等学校名を記入し、右端にある「高等学校卒業見込み」「高等学校卒業」のいずれかを○で囲み選択する。 - ③記載内容の変更
- ④「資格等」の欄に罫線を追加
個別に記入できるように罫線を追加。 - ⑤「趣味・特技」欄を削除 ⑥「志望の動機」を変更
「趣味・特技」欄をなくし、「志望の動機」欄を「志望の動機・アピールポイント等」に変更。志望の動機、自己PR、特技等を記入する。 - ⑦「校内外の諸活動」を新設
部活動、ボランティア活動、インターンシップなど、校内外の状況を記入する。
全国統一応募用紙について
- 厚生労働省、文部科学省、全国高等学校校長会協会の3者で協議して決定
- 新規高卒予定者が就職活動を行う際、就職希望者の全員が必ず統一応募用紙を使用
- 様式は、生徒自身が記入する「履歴書」と、学校関係者が記入する「調査書」の2種類
見直しの背景
- 厚生労働省履歴書様式例の制定を踏まえた見直しが必要
- 選考と直接関係のない、個人情報等に考慮した見直しが必要
- 現行学習指導要綱を踏まえた見直しが必要 など
主な見直し内容(履歴書)
- 性別欄を削除
- 学歴・職歴欄を在籍校欄と職歴欄に変更
- 趣味・特技欄を削除
- 志望の動機欄を志望の動機・アピールポイント欄に変更



- 1日付
- 会社に持参する場合は、その当日の日付。郵送の場合は、投かんする日付を記入してください。
- 2氏名
- 氏名は大きく。上の欄が「ふりがな」の時はひらがなで、「フリガナ」の時はカタカナで書いてください。
- 3年齢
- この履歴書を記入した日(今回の例では令和7年9月5日)現在の年齢を書きます。
- 4現住所
- 自宅の住居表示形式が「○丁目△番□号」か、あるいは「○丁目△番地の□」なのかを住民票で確認します。「−」で省略しない場合、横書きであっても「丁目」は漢数字が正式な書き方です。右に示す例のように、「百人町二丁目」の部分が「町名」であるため、算用数字ではなく、漢数字を用いましょう。
- 5写真
- 正面を向いたもの。プリクラやスナップ写真は不可。メイクアップはNG。高校の制服があれば制服、私服の場合はネクタイを着用するなどして、ラフな格好は避け、清楚で清潔感のある高校生らしいものにすること。糊づけの場合には、写真の裏に学校名と氏名の記入を忘れずに。
- 6在籍校
- 卒業見込み、あるいは卒業した高等学校名を記入します。高等学校卒業見込み・高等学校卒業の別の該当事項を○で囲みましょう。
- 7職歴
- 職歴には、アルバイトは含めず正社員が基本となります。ただし、定時制の場合は担当の教員と相談の上で非正規雇用の記入も可。

- 8資格等
- 資格や検定は、略称ではなく正式名称で、取得した順番に記入してください。
- 9校内外の諸活動
- 部活動や委員会、生徒会、校外活動、ボランティア活動など、校内外での活動について書きます。その活動において自分が果たした役割なども書きましょう。
- 10志望の動機・アピールポイント等
- 最も注目されるのが、志望の動機です。なぜ入社したいのか、この会社でどのような仕事がしたいかなど、入社への熱意が相手企業の人事・採用担当者に伝わるように書きましょう。また、志望動機以外にも自己PR、特技等を記入できるので、特記しておきたいことは伝えるようにしましょう。
例文の中に示した*1~*4については、次のような視点を持つようにするとよいでしょう。
*1では、なぜ人と接することが好きなのか。接することの何が魅力なのか。
*2では、お客様とどのような形でふれあって何をしたいのか。自分はふれあうことに何を求めるのか。これでは残念ながら定型句として受け取られかねません。
*3では、どのような仕事の場面か解らないため真実味に欠ける。
*4では、どのように成長したいのか、成長してどうなりたい、どうしたいのか。
……以上のように、これら4項目は面接試験で問われる可能性が高いため、具体的に答えられるように準備しておく必要があります。
ここがポイント!
読み込まれる履歴書を目指そう

履歴書は、ある意味みなさんの分身とも言うべきとても大切なものです。
ていねいに書かれた履歴書は人事・採用担当者に誠意が伝わり、好印象を与えます。
誤字・脱字はもちろん、書くべきことが抜け落ちないようにしましょう。ここでは、履歴書を書くに当たって、迷ったり戸惑ったりすることなく仕上げることができるように、高校入学から現在までを書くことで振り返ります。そうすることで自分の気持ちを整理しつつ"この人を採用したい!"と思わせることのできる履歴書に少しでも近づけるはずです。
知っておきたい、お役立ち情報
さっそく会社を探してみよう!