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【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.11

高校生のための進路ナビニュース

今回は小論文や志望理由書でやってしまいがちな文章表現について紹介します。
みなさんの書く文章で、必ずと言っていいほど見かける表現です。

【逃げ・ぼかし】
次の例文を読んで気になるところはありますか?
例1)卒業までに資格とかを取りたい。
例2)地球温暖化によって異常気象などが起こる。

「とか」や「など」を使って、断定することを避けているのがわかりますか。
自信がないのでしょう。
このように、無意識に自分の主張をあいまいにしたり、内容をぼかしたりする人が多いのです。
「など」や「とか」は複数あることを示す表現です。

例1の場合、読み手は
「資格とかって何だろう。でも書かれていないからわからないな。それとも他にないけど、そう思われたくないから、ついぼかしちゃったんだな」と思っています。
「とか」を付けて資格以外にもあることを伝えたいのであれば、具体的に書くべきです。
そうでないなら「資格を取りたい」と断言すればいいのです。

例2の場合、読み手は
「地球温暖化で引き起こされる問題は1つだけじゃないってことはわかっていそうだな。でも1つしか書いてないな。自信がなくて、まちがえたら嫌だから書かないんだな」と思っています。
「~など」を使いたいなら2つ以上の具体例を挙げましょう。
例2の修正)地球温暖化によって異常気象や海面上昇などが起こる。

例1の場合も、例2の場合も、マイナスの評価にしかなりません。
それなら書かないほうがいいのです。

「~など」「~とか」「~のほう」「~みたいな」「~ぐらい」
これらが逃げたりぼかしたりするためによく使われます。

小論文や志望理由書は自分の考えや意見を述べるための文章です。
このような表現をしていたら、書き手の自信のなさが読み手に伝わってしまい、印象がよくありません。

ぜひ堂々と主張してください。

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【書く力】今日から使える文章力アップ術 シリーズVOL.1を読む
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