【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.16 更新日: 2021年11月13日
高校生のための進路ナビニュース
Vol.13、Vol.14、Vol.15では、複雑な文を書こうとせず、
ひとつの内容をひとつの文で伝えることを意識しましょうと説明してきました。
基本的にはこの考え方を心がけてください。
ただ、場合によっては複数のこと・ものをひとつの文にまとめる場合があります。
その際に効率よく、かつ分かりやすく表現するために大切なのが「併記」の仕方です。
<ポイント1> 併記する場合は品詞をそろえる
× 森林の伐採や海を汚すと野生動物の生態に影響が出る。
「伐採」は名詞、「汚す」は動詞です。
併記するときは品詞をそろえましょう。
幼い表現を避けるためにも、ここは名詞でそろえます。
○ 森林の伐採や海の汚染は野生動物の生態に影響する。
<ポイント2> 述語に気をつける
× テレビのニュースや新聞を読み
テレビのニュースと新聞が併記されていて、「読む」が述語です。
新聞は読む(あるいは見る)ものですが、テレビのニュースは見るものなので、述語の誤用となってしまいます。
文章を書いていると、直前の言葉だけに気を向けがちです。
述語がどの言葉に係っているかを判断して対応しましょう。
○ テレビのニュースや新聞を見て
○ テレビのニュースを見たり新聞を読んだり
<ポイント3>「~たり」の使い方に気をつける
× 歩いたり走って目的地にたどり着いた。
「~たり」は併記するときに使える表現ですが、繰り返して使うものです。
誤った使い方がよくみられるので注意しましょう。
○ 歩いたり走ったりして目的地にたどり着いた。
併記は細かな点ですが、正しい文を書くうえで大切な要素です。
注意しようと心がけていれば、いつの間にか自然と書けるようになるはずです。
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