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【書く力】今日から使える文章力アップ術 Vol.14

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相手に伝わる文章を書くポイントは短い文をつないでいくこと(Vol.13)
文と文をつなぐ仕事をしてくれるのが、接続語です。

国語の文章問題で「接続語が出てきたら印をつけなさい」と先生に教えられた人もいるでしょう。
接続語は文章を読解するうえでキーになる言葉だからです。

接続語が正しく使われた文章は、次の展開を予測しながら楽に読み進めることができます。
読むのが楽な文章は理解しやすい文章。
つまり、あなたの言いたいことが読み手によく伝わる文章だということです。

ひとくちに接続語と言っても、たくさんの言葉と役割があります。

<接続語の区分と例>
順接:そして/それで/すると 帰結:したがって/よって/それゆえ/そのため
逆説:しかし/だが/けれども 付言:ただし/もっとも/なお/そもそも
並列:また/および/それから 添加:さらに/そのうえ/かつ/くわえて
選択:あるいは/または/もしくは 対比:一方
理由:なぜなら 換言:つまり/すなわち/ようするに
例示:たとえば/いわば 転換:さて/ところで/では

例文を示します。
接続語まで読めば、話の大まかな方向性はだいたい予測できるはずです。

●前の事柄が原因や理由になって、次の事柄が起こる場合
順接:「おなかがすいた」とつぶやいた。すると、友達がお菓子をくれた。
帰結:とてもおなかがすいていた。そのため、ご飯を大盛りで頼んだ。

●前の事柄に対して順当でない(予想に反する)事柄が続く場合
逆説:お腹がすいた。しかし、食べ物を買うお金がない。
付言:卵は栄養が豊富だ。ただし、食べ過ぎるのはよくない。

●前の事柄と後の事柄が、並ぶような関係にある。
並列:ラーメンを食べた。それから、デザートにケーキを食べた。
添加:ラーメンを頼んだ。さらに、チャーハンを頼んだ。
選択:ラーメンを頼むと、チャーハンまたは餃子がついてきます。

●前の事柄と後の事柄を比べる。
対比:ラーメン屋の前に長い行列ができている。一方、ステーキ屋はすいている。

●前の事柄について説明する。
理由:大盛りを頼んだ。なぜなら、お腹がとてもすいているからだ。

●前の事柄の言い換えや、まとめをする。
換言:お腹がグーっとなった。つまり、お腹がすいたということだ。

●前の事柄について例を示す。
例示:お昼ご飯は麺類がいいな。たとえば、ラーメンが食べたいな。

●前の事柄から、話題や状況を変化させる。
転換:今日の部活動はこれで終わりだね。さて、お昼ごはんに何を食べようか。

論理的な文章には接続語は欠かせません。
正しく使えるようになりましょう。

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