世の中にさまざまな情報を発信する書籍や雑誌。ここでは「雑誌制作」にスポットをあてて、それに関わる仕事を見てみよう!
出版社
編集者が中心となって、テーマや内容に沿った誌面制作を行う。作業毎に専門スタッフが仕事を分担するのが一般的。
印刷会社
編集者から渡された印刷用データを紙に印刷する。印刷前には、内容や発色などにミスがないかの確認のために「校正紙」を出力して、編集者や校正者などの最終チェックを受ける。
製本会社
印刷された紙をとじ合わせて本の形状にする。
出版販売会社(取次ぎ)
出版社から配本を依頼された雑誌を各書店へ配送する。契約期間内に書店で売れなかった本は原則出版社へ返本される。
書店
雑誌にはいろいろな企画が盛り込まれている。例えば、ライター、イラストレーター、カメラマンらがそれぞれ記事・イラスト・写真を仕上げて編集者に送ると、それらの素材を見やすいようにレイアウ卜したりデザインをするデザイナーと打ち合わせを重ねて、編集者はぺージを作り込んでいく。多くの人が関わって一つの雑誌が出来上がっている。
出版・映像を中心としたコンテンツ制作などに強みを持つKADOKAWAと、ネットワークエンタテインメントコンテンツおよびシステムの開発・運営で存在感を発揮するドワンゴが設立したのが、KADOKAWA・DWANGO(現・カドカワ株式会社)だ。書籍とデジタルの関係は密接になり、いまはスマートフォン一つあればいつでもどこでも読みたい時に本が読める時代と言えそうだ。
趣味の多様化などにより本が売れにくい時代になり、出版社や書店は従来とは違う方法で読者層にアピールを始めている。例えば出版社では、紙の本だけではなくデジタル書籍の販売や作品の映画化などに関与したり、書店では全国の書店員で選ぶ「本屋大賞」を設けるなど、それぞれが新しい出版の形を模索している。