聞いたことはあるけど、詳しい意味まではよく分からない…。
そんな言葉って結構あるのではないでしょうか。
ここでは、数ある言葉や用語の中から、社会人として働く上でぜひ知っておきたいものをピックアップしています。
もちろんここに挙げたのはごく一部分。
ほかにも、気になったり知らない言葉があったら、自分で調べたり、家族のみなさんや先生方に聞いたりしてみましょう。
「業種」とは、「建設」「製造」「卸売・小売」など、会社が事業所開設の際に登録した産業分類のこと。
それに対し、「職種」とは、「営業」「販売」「事務」「広報」など、個人がする仕事のことを指している。
また、「メーカー」「商社」など、ものの売り方や作り方で分ける「業態」という言葉もある。
→ 「業種」について
→ 「職種」について
よく耳にする言葉に「正規」「非正規」がある。
これを会社で働く視点から見ると、前者は「正社員または「正職員」で、後者は「契約社員」「アルバイト・パート社員」となる。これが雇用形態だ。
生涯賃金でいうと、正規の会社員が3 億円、非正規は1億円と言われている。
→ 【進路相談Q&A】正社員とフリーターとでは、どのくらい給料の差があるのですか?
→ 「フリーター」は進路なのか?
会社に勤務している人が、給与から差し引かれるのが厚生年金保険料で、会社と働く人が半分ずつ負担することになっている。
この保険料をあらかじめ定められた条件に沿って支払い続けていれば、65歳になった時に国から支給されるのが「厚生年金」だ。
給料日になると会社から給与明細書が手渡されるが、ここで注意したいのは、明記されている金額のすべてをもらえるわけではないということ。
そこに記されているのは「額面」給与と呼ばれるもので、実際に手にすることができるのは、そこから「社会保険料」や「所得税」などが差し引かれた「手取り」額と呼ばれる金額だ。
出社・退社の時刻を従業員自らがある範囲の中で自由に決められる仕組みのこと。
従業員が必ず働かなければならない時間帯(コアタイム)と、選択により労働することができる時間帯(フレキシブルタイム)に分かれるのが一般的。
正社員や正職員などの場合、さまざまな「休暇」の取得が法律で認められている。
主なもので、「有給休暇」「夏季休暇」「年末年始休暇」「産前・産後休暇」「育児休暇」「介護休暇」などがある。
さらに、会社によっては「リフレッシュ休暇」や「クリスマス休暇」「看護休暇」といったものもある。
“もうこの会社で働かなくていいですよ”という厳しい処置が「クビ」、そう「解雇」だ。
しかしながら、正規雇用の会社員の場合、よほどのことがない限り会社側が一方的に解雇できないようになっている。
念のため「就業規則」を確認して、どのような場合が解雇に相当するのかを理解しておくことが必要だ。
残業が多いのにも関わらず残業代が支払われなかったり、そもそもこなすべき仕事の内容に対して給与が安過ぎたり、あるいは有給休暇の取得ができなかったりする企業を指すことが多い。
離職者が多く、正社員の平均年齢が若過ぎるという特徴も。
社会人になれば、クレジットカードを持つ機会も少なくないだろう。
ただし、使い過ぎには注意したい。
高額なものを長期間のローンで買ってしまったり、返済をリボルビング払いにしてしまうと、考える以上に返済期間が長く厳しくなってしまうということを認識しておく必要がある。
(資料:ライセンスアカデミー『進路のてびき2019 就職・公務員編』/平成30年5月12日発行)