緊急時に救急車で病院に向かう際、傷病者への救急救命処置をして生命の危機を回避します。
1分1秒を争う危機的状況下で、医学的判断に基づく高度な救命処置が、大切な生命の行方を左右する重要な仕事です。
傷病者を救急車で病院に運ぶ救急搬送時に、医師の指示のもと、心臓マッサージや静脈路確保のための輸液点滴、肺に空気を送る気道確保、また人工呼吸による呼吸管理などの救急救命処置を行います。
一刻を争う生命の危機に直面することも多く、冷静沈着な行動力、的確な判断力、幅広い医療知識が必要とされます。
現在、有資格者の多くは消防機関に属しています。
救急救命士になるには、高校卒業あるいは大学の入学資格を得た後、法律で定められた学校・指定養成所で学び、国家試験に合格して、厚生労働大臣の免許を取得するのが一般的です。
さらに、実際に救急救命士として働くには多くの場合、公務員試験である「消防官採用試験」に合格し、各自治体の消防学校に入学して消防士に必要な知識や技能を学びます。
(1)高校卒業あるいは大学の入学資格を得た後、文部科学大臣の指定する学校または都道府県知事の指定する養成所(2年以上)を修了する。
(2)大学・短期大学、もしくは高等専門学校等において1年(高等専門学校は4年)以上修業し、かつ厚生労働大臣指定の科目を修了し、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の養成所(1年以上)を修了する。
(3)大学(短期大学を除く)で指定の科目を修了し、卒業する。
(4)消防法で定められた救急業務に関する講習で規定の課程を修了し、5年(または2,000時間)以上救急業務に従事した者で、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の養成所(1年以上)を修了する。
【問合せ先・関連団体】
■一般財団法人 日本救急医療財団
TEL 03-3835-0099
URL http://www.qqzaidan.jp/
消防機関、病院、救急救命センター、民間救急搬送会社、自衛隊、海上保安庁、教育機関 等
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(資料:ライセンスアカデミー『医療系学校入試データ 2018』/平成29年11月30日発行)