人間の感覚系はしばしば「五感」であると言われています。
すなわち「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」のことですが、とりわけ外界から取り入れるさまざまな情報のうち、90%は視覚によるものだと言われています。
その視覚と密接な関係にある眼科領域の専門技術者として活躍しているのが視能訓練士です。
眼科医師の指示により、視力・視野・屈折・調節・色覚・眼圧・眼球運動などの視機能検査を行い、斜視や弱視の視機能回復や治療計画の立案も含めた矯正訓練を行います。
また、学校や職場での集団検診や視力が低下した高齢者などに対するリハビリテーション指導なども担当します。
近年、OA機器による眼精疲労を訴える人の増加や高齢社会の到来などにより、眼科を訪れる人は増加傾向にあります。
一方、視能訓練士自体に対する全体的な需要に少しずつ供給が追いついてきている傾向があるものの、開業医からは実力のある有資格者を望む声があがっている状況には変化がありません。
視能訓練士になるには、高校卒業あるいは大学の入学資格を得た後、法律で定められた学校・指定養成所等で学び、国家試験に合格して、厚生労働大臣の免許を取得するのが一般的です。
(1)高校卒業あるいは大学の入学資格を得た後、文部科学大臣の指定する学校または都道府県知事の指定する養成所(3年以上)を修了する。
(2)大学・短期大学または指定の学校・養成所で2年以上修業し、かつ指定科目を修め、文部科学大臣の指定する学校あるいは都道府県知事の指定する養成所(1年以上)を修了する。
【問合せ先・関連団体】
■厚生労働省 医政局医事課試験免許室
TEL 03-5253-1111(代)
URL http://www.mhlw.go.jp/
■公益社団法人 日本視能訓練士協会
TEL 03-5209-5251
URL http://www.jaco.or.jp/
各種検査や訓練を行うための設備を備えている総合病院、大学病院、眼科医院、保健所、特別支援学校・学級、レーシックセンター、医療関連企業 等
→ 視能訓練士を目指せる学校はコチラ
(資料:ライセンスアカデミー『医療系学校入試データ 2018』/平成29年11月30日発行)