東洋医学の伝統的な療法を行う施術者。
「はり師」は、症状や病気に対応する一定部位(ツボ)に“金属針”で刺激を与える療法を行い、「きゅう師」は火をつけた“もぐさ”をツボに接触させ、温熱により人体に作用させます。
それらの効果は、目の疲れや肩こりの解消はもとより、内臓疾患の改善にも有効とされ、リラクゼーション、健康増進、美容の目的で利用する人も増えています。
最近ではその原理が科学的にも解明されつつあり、西洋医療の分野でも注目されています。
なお、「はり師」と「きゅう師」両方の資格を併せ持つ人も多く、こうした人たちは一般に「鍼灸師」と呼ばれます。
はり師・きゅう師の業務に携わるには、指定養成施設を卒業して国家試験の受験資格を得た後、実際に国家試験を受験して合格することで免許状を取得する必要があります。
現在、この「指定養成施設」における修得要件総単位数の引き上げや最低履修時間数の設定などを含めたカリキュラム等の改善検討案が議論されており、平成30年4月入学生から新たな「改正カリキュラム案」が適用される見通しとなっているため、進学を考える際にはこの点に関する留意が必要です。
高校卒業あるいは大学の入学資格を得た後、文部科学大臣の認定する学校、厚生労働大臣の認定する養成施設または都道府県知事の認定する養成施設(3年以上)を修了する。
※著しい視覚障害のある者の場合は、高等学校に入学できる者で、文部科学大臣認定の学校または厚生労働大臣認定の養成施設で5年以上必要な知識や技能を修得した者に受験資格が与えられる。
【問合せ先・関連団体】
■公益財団法人 東洋療法研修試験財団
TEL 03-3431-8771(代)
URL http://www.ahaki.or.jp/
■公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
TEL 03-3359-6049
URL http://www.zensin.or.jp/
■公益社団法人 日本鍼灸師会
TEL 03-3985-6771
URL http://www.harikyu.or.jp/
病院、施術所、治療院、スポーツ施設、介護老人保健施設、心身障害者療育施設、健康増進施設、エステティック・サロン、独立開業 等
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資料:(公財)東洋療法研修試験財団データおよび(公財)柔道整復研修試験財団データ
(資料:ライセンスアカデミー『医療系学校入試データ 2018』/平成29年11月30日発行)