厚生労働省が6年ごと(今回から5年ごとの調査同期)に実施している「歯科疾患実態調査」の平成28年の結果(概要)によると、「8020」の達成者(80歳で20本以上の歯を有する者の割合)は51.2%であり、平成23年の調査結果40.2%から増加しています。
「8020運動(※)」は平成元年に開始されましたが、当初は「8020」を達成している高齢者(後期高齢者:75歳以上)は10人に1人にも満たない状況でした。
しかし、この20年でその割合は格段に上がっています。
高齢者の歯の状態は良くなりつつありますが、高齢者の絶対数も増えているため、まだまだ困っている人が多いという現実もあります。
一方、歯ブラシの使用状況を見てみると、1日1回が18.3%、1日2回が49.8%、1日3回以上が27.3%と、1日3回以上磨く人の割合も近年増加しており、4人に3人以上が1日2回以上歯を磨いています。
(※)「8020運動」とは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
「8020」のうち、「80」は男女を合わせた平均寿命のことで「生涯」を意味します。
一方、「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味しています。
(資料:ライセンスアカデミー『医療系学校入試データ 2018』/平成29年11月30日発行)