「理学療法士(PT)」と「作業療法士(OT)」。
どちらも病気や障害で日常生活に困難を抱えた人をサポートし、医学的なリハビリテーションを行う専門技術者です。一見似たような名称で混同されがちですが、仕事内容は異なります。
「理学療法士」は“動作の専門家”とも呼ばれ、運動を行ったり、身体が不自由な人の動作のサポートを行います。身体の構造や運動メカニズムを熟知し、一人ひとりの患者の状態に合わせた療法を考えます。
一方、「作業療法士」は身体的な障害に加えて、精神的なものも対象とし、体操から工芸、そして心のケアまでさまざまな療法や訓練を施します。相手のニーズをくみ取って、それぞれの患者に応じたプログラムを組み立てられる“身体と心のリハビリテーションを行うスペシャリスト”と言えるでしょう。
→ 理学療法士の仕事について
→ 作業療法士の仕事について
(資料:ライセンスアカデミー『医療系学校入試データ 2018』/平成29年11月30日発行)