技能・技術、情報など、形のないものを提供する仕事がサービス業です。
サービス業には、多種多様な仕事があります。
共通して言えるのは、お客様と接することが多く、お客様の要望にどれだけ応えられるかが重要であるということ。
サービスに対するお客様の満足度が経営に直結するため、たえず自分の力量を磨くことが必要とされる業種です。
◆生活関連サービス
理容、美容、エステ、クリーニング、冠婚葬祭業 など
◆娯楽・レジャー
旅行、映画館、トレーニングジム、テーマパーク、カラオケ店舗 など
◆自動車・機械・情報通信
自動車整備、機械修理、ソフトウェア・ゲーム・アプリケーション開発 など
◆専門・技術サービス
法律相談、広告、建築設計・測量、デザイン業 など
◆その他
警備、ビルメンテナンス、不動産業、職業紹介業、保険サービス業、農業協同組合 など
※仕事によっては資格の取得が必要な場合があります(理容師、美容師など)
現在、日本経済はサービス化が進展しており、総務省「労働力調査」(平成29年平均)によると、労働の担い手である就業者数に占めるサービス業(第三次産業)の割合は、全体の7割以上となっています。
サービス業といっても業種は多様で、売上高や成長率、状況などは業種によって異なります。
総務省「サービス産業動向調査年報 平成28年」において前年比の状況を見ると、サービス産業の中で売上高が大きく増加しているのは「学術研究、専門・技術サービス業」「医療・福祉」「情報通信業」となっています。
今後の日本経済は、サービス業の状況に大きく左右されると考えられています。
そのためには、「お客様の目線を大切にする」「情報を収集し、お客様のニーズを掴む」「積極的な新規事業展開」「人材確保のための環境整備」などが大切であるとされており、各業界では従来以上にさまざまな試みがなされています。
お客様は技術や接客などのサービスに「お金を払う価値があるか」「払った金額に見合っているか」を常にチェックしています。
たとえ、みなさんが高校を卒業したばかりで経験があまりないという状況でも、お客様は社員に対しプロとしての対応を求めます。
分からないことを放っておかず、上司や先輩に聞きながら、お客様の要望に応えられるよう、常に気を引き締めて仕事に臨むことが大切です。
◆ホスピタリティ精神(おもてなしの心)のある人
◆人が喜んでくれることをうれしいと思える人
◆人と話すことが好きな人
◆相手の立場を考えられる人
◆工夫することが好きな人
◆ニュースや新しい情報に敏感な人
(資料:ライセンスアカデミー『進路のてびき2019 就職・公務員編』/平成30年5月12日発行)