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業種解説 ◆ 卸売業・小売業

販売のプロフェッショナルになる

卸売業・小売業は、商品(=もの)を売る仕事です。「卸売業」は商社や問屋と呼ばれる企業等によって営まれており、生産者や製造業者から商品を購入し、お店(小売店)や他の卸売業・事業所に販売します。

「小売業」は卸売業者から仕入れた商品を消費者に販売します。

これらの仕事には販売力だけではなく、商品に関する深い知識、「どうしたら売れるか」「どのようなものが売れるか」という企画力も必要となります。

卸売業:どんなものを扱う?

衣服、飲料品、食品、建築材料、金属材料、自動車、電気機器、家具、医薬品、本 など

小売業:どんな職場がある?

百貨店、食料品店、衣料品店、ベーカリー、コンビニエンスストア、家電量販店、自動車・バイク販売店、薬局・ドラッグストア、書店、スポーツ用品店、ホームセンター、ディスカウントストア、ガソリンスタンド、通信販売・訪問販売業者 など

この業界の現状

近年、卸売業・小売業の国内総生産に占める割合は、サービス業、製造業に次いで大きく、全産業に占める就業者割合は約16%と多くの人が働いています(労働力調査 平成29年平均)。

また、従来とは異なる取引の流れが増大し、卸売業者が直接販売をする、大手の小売業者が独自で製造を行った商品を販売する、あるいはメーカーが卸売業者を通さずに直接販売するなど業種の枠組がなくなっています。

さらに、インターネット上での取引の拡大が加速し、卸売業・小売業ともにビジネスモデルの再構築が進められているほか、商品販売にあたっては、人口減少や高齢化などによる消費者動向に対応して、移動販売をするなど、安心・安全・キメ細かさ・利便性など、付加価値が重要となる傾向にあります。

求められる人材とは

小売業はもちろん卸売業も人とのコミュニケーションが重視される仕事なので、相手(お客様)のことを考えて接することが大切です。以下が基本的な心構えです。

・誠意を持って対応し、不快な印象を与えない。
・約束は必ず守り、より深い信頼を得るよう努める。
・外見の清潔さに加え、あいさつや口調などに気をつけ、礼儀正しく行動する。

一人の社員の印象が、お店や企業の悪評につながることもあり得ます。

お客様と接するときは自分が「店(企業)全体の信用」を担っている、店(企業)の代表者であるというくらいの強い責任感が必要です。

適性のポイント

◆ホスピタリティ精神(おもてなしの心)のある人

◆臨機応変な対応ができる人

◆人が喜んでくれることをうれしいと思える人

◆人と話すことが好きな人

◆整理や整とんが好きな人

(資料:ライセンスアカデミー『進路のてびき2019 就職・公務員編』/平成30年5月12日発行)

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