業種解説 ◆ 運輸業・郵便業

“人”と“もの”の移動を担う

日本の産業と人々の生活に欠かすことのできない重要な役割を担う仕事です。

「陸運(電車・自動車など)」「空運(航空機)」「海運(船舶)」の種類があり、何を運ぶかで「旅客輸送(人を運ぶ)」「貨物輸送(ものを運ぶ)」に分けられます。

また、倉庫の管理や荷物の仕分け業務といった仕事もあります。

どんな仕事がある?

鉄道運転手、車掌、鉄道輸送関連業務、自動車運転手(バス・タクシー・トラックなど)、宅配ドライバー、船舶機操縦、航空機操縦、甲板員、無線通信員、こん包、倉庫・冷蔵倉庫 など

この業界の現状

日本政府観光局の発表によると、平成29年の1年間に日本を訪れた外国人観光客数が2,869万1千人に達し、過去最高を更新しました。2020年東京オリンピックに向けて訪日外国人はさらに増加すると予想されるため、航空業界が担う役割はますます大きくなりそうです。

四方を海に囲まれている日本にとって貿易の要は海運で、貿易量(重量ベース)の99%以上を担っており、ボーダーレスな経済に対応した物流を海運が支えています。課題は人材の確保・育成といわれています。

日本の鉄道網を支えるJRは、「東日本」と「東海」が圧倒的な存在感を示しており、将来的に開業を目指すリニア新幹線にも注目が集まっています。

また、国内の物流を支えるトラックや宅配などの陸上輸送は、取扱量の増加に対して人材不足が深刻で、システムの改善や見直しが進められています。

求められる人材とは

鉄道や運輸会社では多くの高卒者を採用しています。

また、自動車運転に関わる業務の場合は、その業務を行うための普通、大型、二輪など各種の運転免許の取得が必要となります。

平成29年3月12日から、新たな免許の区分として車両総重量3.5トン以上7.5トン未満等の自動車を運転できる新たな免許の区分として「準中型免許」が新設されました。

従来の「中型免許」には、20歳以上であること、普通免許を取得後2年以上でなければ取れないという条件が設けられていましたが、新免許は、普通免許を持たない18歳の高校生でも取得可能な点が大きな違いです。

適性のポイント

◆責任感の強い人

◆安全への強い意識をもち、慎重に行動できる人

◆時間を守る意識の高い人

※業務によっては時間を守ることへの意識と、接客のマナーなどが求められます。

(資料:ライセンスアカデミー『進路のてびき2019 就職・公務員編』/平成30年5月12日発行)

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