「チーム医療」とは、一人の患者に対して関係する複数の医療・福祉専門職が連携して、治療やケアに当たることをいいます。
近年、医療の高度化が進み、医師一人で全てをまかなうことが困難になり、例えば「病院」では、ここに掲げるように多くの専門職が働いています。質の高い安全な医療に対する社会的なニーズに応えるには、患者を中心に据え、複数の医療・福祉専門職の連携が不可欠です。
ここに掲げてあるのは「チーム医療」の一つのモデルです。「チーム医療」の中心である患者の状態などによって、その他さまざまな専門家や医療従事者が加わることも少なくありません。
(★)…国家資格
(■)…公的資格
◆診療・治療をする
・医師(★)
・歯科医師(★)
◆救急車内で処置を行う
・救急救命士(★)
◆治療をサポートする
・看護師(★)
・准看護師(■)
・理学療法士(★)
・作業療法士(★)
・歯科衛生士(★)
・歯科技工士(★)
・視能訓練士(★)
・言語聴覚士(★)
・義肢装具士(★)
◆検査をする
・臨床検査技師(★)
・診療放射線技師(★)
・細胞検査士
◆生命維持管理装置を操作する
・臨床工学技士(★)
◆人体が持つ自然治癒力を引き出す
・はり師・きゅう師(★)
・あん摩マッサージ指圧師(★)
・柔道整復師((★)
◆薬を調合する
・薬剤師(★)
◆満足度の高い献立を作成し、早期回復・早期離床を図る
・栄養士(★)
・管理栄養士(★)
◆制度面等の利用相談に応じる
・社会福祉士(★)
・精神保健福祉士(★)
◆日常生活や精神面のケアをする
・介護福祉士(★)
・ケアマネジャー(■)
・臨床心理士
・カウンセラー など
◆受付、診療請求、カルテ管理などを担当する
・医療事務職員
・医療秘書
・メディカルクラーク
・診療情報管理士 など
国家資格とは、資格試験そのものが法律によって定められているものを指します。
個人の知識や能力を国の各省庁が認定するというもので、人間の生命や公共の福祉など、相対的に重要度の高い分野に多いのが特徴です。
医療や福祉関係の国家資格のほとんどが厚生労働大臣が指定する養成施設で学び、国家試験に合格することで取得が可能となっており、上の項目の(★)印の仕事をするには必ず保有していなければなりません。
国から職業的な地位を保障され、社会的な信用度も高いため目指す価値は大きいと言えます。
(資料:ライセンスアカデミー『医療系学校入試データ 2017』/平成28年11月18日発行)