多様なサービス業務で知られるホテル業界の仕事は、フロント、宴会場、客室、レストラン、そして婚礼式場など、さまざまな場面で最高のおもてなしを利用客に提供しています。
私たちがホテルで快適な時間を過ごすことができるのは、目に見えるおもてなしはもちろん、通常は私たちの目には入らないバックヤードで行われている運営や管理といった裏方部門の支えがあってこそ。
細かい役割と機能を持った異部門が互いに協力し合うことで一つの組織として成り立っているのは、何もホテル業界に限ったことではありません。
しかし、ここでは、高校生のみなさんの身近で、かつ人気を集めるホテル業界に焦点を当てることで、仕事の内容がほかの部門とどう切り分けられているのかを分かりやすく見ていきます。
ホテルは、総支配人を頂点とする組織構造で運営されています。
この組織構造は、
①宿泊、料飲、宴会を担う「収益部門」
②その収益部門を直接サポートする「営業支援部門」
③同様に間接的にサポートする「管理支援部門」
で成り立っています。
「客室」「料理・飲み物」「サービス」「施設」「時間」「おもてなしの精神」「品格」といった、利用客がホテル側に期待し、現にホテル側が提供する多様な要素が、
この3つの部門が互いに協力することにより、利用客の胸にダイレクトに響き、ホテル全体の事業収益をより伸ばしていく原動力となっていくのです。
(資料:ライセンスアカデミー『仕事・資格ガイド2018』/平成29年5月27日発行)