ヘア・メイク・エステ・ネイルで美を演出
●何を学ぶ?
ヘアやメイク、エステ、ネイルなど、美容に関する知識や技術を学ぶ。
なお、美容師になるためには、厚生労働大臣が指定した美容師養成施設である学校を卒業し、国家試験に合格する必要がある。
●主な学部・学科
美容系の学科や生活文化学科などで学ぶことができる。
●学びの内容・特色
美容師養成施設では、美容実習、関係法規・制度、衛生管理、美容保健、美容の物理・化学、美容文化論、美容運営管理、美容技術理論などを学ぶが、実習の時間がかなりの割合を占める。
衛生管理では、公衆衛生全般について学修し、美容師として注意を払わなければならない感染症、環境衛生などを学ぶ。
美容の物理・化学では、美容の施術の際に使用する器具や香粧品を正しく取り扱うために必要な知識を学ぶ。
また、メイクアップアーティストなどを目指すコースには、メイク・ヘア・ネイル・ブライダル・アロマ関連の科目があり、やはり実習を数多く行う。
美容師には、カットやパーマ、カラーリングなどのヘアスタイリングはもちろん、美顔の知識や技術、メイクアップ、エステなど、美しさをトータルに提案できるセンスや技術が求められる。
また、顧客の要望を受け入れつつ新たな提案をするコミュニケーション能力や接客スキルなどを学ぶ授業もある。
●目指せる職種・活躍フィールド例
美容師、メイクアップアーティスト、ネイルアーティスト、エステティシャン、ビューティアドバイザー など
文化的価値を後世に引き継ぐ手法を学ぶ
●何を学ぶ?
文化財をして指定された絵画や仏像・建築物などを修理・修復するための知識・技能を学ぶ。
修理・修復は、作品の歴史的な背景、材質、制作技法などの調査や、傷み具合を診断することから始まる。
それに基づき、本物としての価値を失わないように作業計画が立てられ、慎重な作業が進められる。
それら一連の作業に必要な幅広い知識・技能を学んでいく。
●主な学部・学科
美術学部、芸術学部、文化財学部における歴史遺産学科や文化財保存修復学科のほか、芸術学科の日本がコース、文学部の考古学系学科などで学べる場合がある。
より深く学ぶには、芸術学系大学院に進学し、日本画、油画、彫刻、建造物などの専攻ごとに、知識・技能を習得する道もある。
●学びの内容・特色
日本美術史や西洋美術史、デッサン等の基礎科目と共に、東洋絵画修復論や西洋絵画修復論で修理・修復の理論を学ぶ。
また、文化財の劣化要因を科学的に考える科目、光や色の科学、文化財保存のための化学、文化財情報学、記録資料保存学、製紙科学、地域文化などについて学ぶ。
修復の技能を身につけるための実習も行う。
技能の習得には時間を要するが、身につけることにより、国際的な活躍も期待できる。
●目指せる職種・活躍フィールド例
文化財修復士、学芸員、装こう修理技術者 など
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(資料:ライセンスアカデミー『学べることから見つける大学探しBOOK 2019』/平成30年6月15日発行)