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系統解説 ◆ 教育系統

教育学

教育の目的・制度・歴史などを学ぶ

●何を学ぶ?
教育の本質・目的・方法や制度・行政・歴史などについて研究する学問。

学校教育、幼児教育、生涯教育といったさまざまな教育をテーマとして、その内容やあり方、意義、進むべき方向などを研究する。

具体的には、教育哲学、教育史学、教育社会学、教育心理学、国語・社会・数学・理科・音楽・美術・家政・英語・保健体育などの教育内容や方法について考える教科教育学、教育をとりまく法律や行政・経営などについて学ぶ教育法学・教育行政学・学校経営学などの学びがある。


●主な学部・学科
教育学部で学ぶのが一般的。

文学部、人文学部などに学科が設置されている場合もある。


●学びの内容・特色
教育哲学は、教育の本質を探究したり、教育学そのものの学問的性格を吟味したりするのが主要なテーマ。

教育史学では、教育についての歴史的考察を行い、教育に関する歴史的文献や史料などを読む。

教育社会学は、教育が社会とどのように関連するか、また教育が社会に対してどのような機能を果たすかなど、教育と社会を結びつけて考える学問。

なお、教育を学ぶ学部は、基本的には教員免許取得を目標としている大学が多い。

ただし、免許取得が必須ではない学部・学科もあるので、詳しくは各大学のカリキュラムなどを参照のこと。


●目指せる職種・活躍フィールド例
中学校教諭、高等学校教諭、社会教育主事、産業カウンセラー など

教員養成課程

小学校、中学校、幼稚園などの教員を目指す

●何を学ぶ?
小学校・中学校・高等学校・幼稚園などの教員となることを目指し、それぞれの学校で教えるために必要な知識・技能を学び、教員として必要な資質を高めていく。

教員免許取得に必要な教職専門科目や教科専門科目などを受講するが、大学により取得できる免許は決まっている。

小学校の教員になりたいのであれば、小学校教諭の免許が取得できる大学、中学校の英語教員になりたいのであれば、中学英語教諭の免許が取得できる大学で学ぶ必要がある。

また、特別支援学校教諭(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱などの理由で支援を必要とする子供に対して、普通教育に準じる教育を施し自立に必要な知識・技能を修得できるよう指導)を養成するためのコースを設けている大学もある。

大学により、対象となる特別支援領域が違うので、事前に各大学のカリキュラムを確かめること。


●主な学部・学科
教育学部や初等教育学科で学ぶのが一般的。

また、スポーツ系や家政系の学部で、保健体育・家庭の教員免許が取得できる場合もある。


●学びの内容・特色
教員になるためには、免許取得を希望する学科・教科の教育実習を行う。

教育実習では、事前に授業計画の作成や授業に必要な資料の調査などの準備をしておき、実際に学校で生徒に指導をしていく。


●目指せる職種・活躍フィールド例
小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、幼稚園教諭、特別支援学校教諭 など

体育学・健康科学

健康・運動現象やスポーツ理論などを研究

●何を学ぶ?
身体や身体の運動現象、健康・体力づくりの方法やスポーツ理論などについて研究を行う学問。

健康増進やスポーツ指導などに携わる人材育成などを目的とする。

また、健康やスポーツの領域だけではなく、健康福祉やスポーツイベント、団体の運営などをスポーツマネジメントなどを扱う学科やコースもある。


●主な学部・学科
体育学部やスポーツ関連学部の各学科、教育学部などのスポーツ関連学科で学べる。

また、スポーツマネジメントやスポーツビジネスの分野に関しては、経営学部などにスポーツ経営に関する学科・コースを置いている大学もある。


●学びの内容・特色
体育学は、総合的な学問であり、運動生理学、解剖生理学、スポーツ心理学、体育社会学、トレーニング論などの理論科目、各種競技の技術や指導方法の向上を目指した実践科目、さらには実技・演習など、学びの範囲は広い。

卒業後は、小学校・中学校・高等学校などの体育教諭、またスポーツジムなどの指導員・トレーナー、さらにはスポーツ関連企業などの進路がある。

カバーしている領域が幅広く、学科・コースさらには研究室によって、それぞれ専門・得意としている分野が異なるので、学びたい分野がある場合は、必ず各学科・コースのカリキュラムや講義内容をチェックする必要がある。


●目指せる職種・活躍フィールド例
スポーツインストラクター、スポーツトレーナー、地域スポーツ指導者、体育教諭、スポーツ関連企業 など

(資料:ライセンスアカデミー『学べることから見つける大学探しBOOK 2019』/平成30年6月15日発行)

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