採用試験を受けた後、一週間前後で学校宛に選考結果の連絡があります。内定をいただいたら、これから社会人としてお世話になる会社、または、人事・採用担当者宛に感謝の想いを伝えましょう。お礼状と同時に入社誓約書などを提出する場合もあるため、先生に確認して、送りもれがないようにしましょう。
お礼状の書き方
高校生でも、これから社会人になろうとするみなさんには、特に「礼儀正しさ」や「マナー」が求められます。また、お礼状は自分の言葉で書くことが大切です。上図を参考にしながら、感謝の気持ちを素直に書いてみましょう。
お礼状を書く際に注意すべきこと
・字が上手ではなくても、きれいに、ていねいに書くことを心がけ、間違えた場合は新しい便せんに書き直す
・「御」「ご」「お」の文字が文末に来ることがないように、一行のバランスに注意する
・「入社誓約書」などの書類提出を求められている場合は、今後の抱負の次に同封の旨を記入して送付する
・お礼状はできるだけ早く(一週間以内)お送りするのが望ましい
会社や仕事の内容を再チェック
本やインターネットなどを使って、会社や仕事の内容についてより深く知っておきましょう。
銀行口座を開設
給与の振込みに必要な銀行口座を開設しておきましょう(企業によっては銀行を指定している場合があります。内定後に確認してみてください)。
仕事に必要なものを準備
スーツ、靴、カバン、手帳など、働く際に必要なものをそろえましょう。通勤や勤務時の服装など、わからないことがある場合は会社に確認をしましょう。
職場コミュニケーションへの備え
職場にはいろいろな世代の人たちがいます。職場の同僚や上司とのコミュニケーションは、気持ちよく仕事をする上で大切な要素です。入社前に、きちんとしたあいさつや、目上の人に対する言葉づかいなどを身につけておきましょう。
授業に身が入らなくなる、勉強への意欲が下がる、遅刻が多くなる、テストの点数が下がるなどの状況は、一度しかない高校生活を台無しにしてしまいます。内定が決まった後も、「学校」と「遊ぶとき」のけじめをつけて生活し、すべてにきちんと取り組むことが大切です。もちろん不祥事を起こすような言動は厳禁。内定取り消しの可能性もあります。
目指すは、無遅刻・無欠席。節度ある生活を心がけよう!
内定から入社までの期間は「ゆっくり羽を伸ばす時間」ではありません。「採用内定時の希望にあふれる姿」と入社時のギャップが生じるような生活は慎みましょう。
「やった!ようやく就職先が決まったぞ!」と、うれしい就職内定。ホッとしますね。
でも、そこで気をゆるめないこと。
本当のスタートは、就職してからです。
社会人になるための準備を始めるとともに、残りの高校生活を充実させましょう。
(資料:ライセンスアカデミー『進路のてびき2019 就職・公務員編』/平成30年5月12日発行)