〈職業実践専門課程〉を理解する!⑤就職・人材評価

高い就職率を誇る専門学校

近年、経済状況を反映していることから、新しく学校を卒業した人たちの「就職状況」は、テレビや新聞などのニュース報道でよく伝えられています。

平成29年3月新卒者の場合を見ると、大学新卒者の就職率が76.1%であるのに対し、専門学校新卒者の就職率は81.1%。

“手に職”系の専門学校の強さが際立っています。

その理由として挙げられるのは、具体的な就職分野や業界を意識したカリキュラムや、一人ひとりの状況に合わせて行われるていねいな就職指導
です。

景気に左右されがちな就職率ですが、近年の推移を見てもほぼ75%以上を保つなど、専門学校卒業者の就職は安定した水準にあることが分かっています。

希望の業界に就職できる

専門学校を卒業した就職者の約9割が、学校で学んだことと関連する分野に就職しています。

その中でも、医療分野は国家資格との関連が強いため98.6%の人が医療分野での就職を果たしています。

資格との関連がそれほど高くない文化・教養分野でも81.8%です。

専門学校の卒業生の多くが、学んだ分野とつながりの深い職種に就職しており、行きたい業界が決まっている人にとって、専門学校は適した進路選択と言うことができるでしょう。

専門性に高い評価。配属は適性を考慮

文部科学省の調査によると、企業が専門学校卒業者を採用する理由のトップは、「専門の職業教育を受けているから」(57.8%)でした。(図2)

また、「仕事に必要な資格」「即戦力として活用できるから」などの期待も強く寄せられるなど、専門学校の特長を企業が高く評価している結果となりました。

産業界は“その人が何をできるのか”という実力を重視していますので、専門学校で即戦力を身につけるメリットには大きなものがあります。

企業は、専門学校卒業者の専門性が活かせる職場や業務を任せたいと考えています。

従って、専門分野に関係なく配属するということは、ほとんどないようです。

現に、専門学校卒業者の専門性を考慮した配属が多くの企業でなされており(図3)、学んだ知識や技能を活かしてほしいという企業の期待を読み取ることができます。

就職活動で有利とされる資格取得

専門学校では、資格取得にも力を入れています。

各学校では、将来の仕事に直結する資格、あるいはそれら資格試験の受験資格を取得するために必要なカリキュラムを組んでいます。

資格は、仕事によっては必須条件だったり、技術や知識を持っている証明となるなど、就職活動では武器の一つになります。

自分が目指したい資格取得に強い専門学校を調べて、将来直面する就職活動を自信を持って進めていきましょう!

(資料:ライセンスアカデミー『職業実践専門課程ガイドブック2019』/平成30年7月10日発行)

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