福祉施設や家庭において、高齢者あるいは身体に障害を抱えた人を対象に介護を行う。その内容は、食事や入浴、衣服の着脱といった身体介護のほか、在宅介護における買い物や掃除などであり、日常生活全般のケアを行う。
介護福祉士には、技術だけではなく、介護に必要な福祉や医療に関する学問的な知識も求められる。今後さらに進むであろう高齢社会において、ますますそのニーズは高まるものと考えられる。
介護福祉士の資格を取得するには、指定養成施設を卒業するした後、あるいは研修と実務経験の条件を満たした後、国家試験を受けて合格するというルートがある。
介護福祉士有資格者の資質の向上を目指す趣旨で、資格取得に当たり2015年度の国家試験(2016年1月実施分)より、
介護福祉士指定養成施設の卒業者であっても国家試験受験→合格を経るプロセスへの移行措置が検討されていましたが、
2015年2月25日、厚生労働省により、2022年度以降の指定養成施設卒業者について国家試験合格を資格取得の要件とする案が改めて示されました。
なお、2021年度までについては、卒業から5年間、「暫定的に」資格を付与し、その間に所定の要件を満たすことによって資格が取得できるものとされています。
そのため2016年4月以降の入学者は資格取得の要件に関して事前の確認が必要です。
(資料:ライセンスアカデミー『学べることから見つける大学探しBOOK 2019』/平成30年6月15日発行)