学歴ごとの生涯賃金ですが、独立行政法人 労働政策研究・研修機構発表の2017年度の統計資料(ユースフル労働統計)によりますと、以下の様になっています。
学校卒業後フルタイムの正社員を続けた場合の60歳までの生涯賃金(退職金を含めない)
【男性】
中学卒:1億9千万円
高校卒:2億1千万円
高専・短大卒:2億1千万円
大学・大学院卒:2億7千万円
【女性】
中学卒:1億4千万円
高校卒:1億5千万円
高専・短大卒:1億8千万円
大学・大学院卒:2億2千万円
※出典(独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2017』)
上にあるように、学歴が高くなるにつれ生涯賃金も高まる傾向があります。
専門学校の初任給は、高専・短大と同程度となることが多いので、専門学校=高専・短大と考えると、専門学校卒の方が大学卒よりも賃金的には低くなる傾向があるといえるでしょう。
ですが、専門学校は専門職に就くための知識や技術を学ぶ場所ですので、就職する業界自体が大学卒の人間とは異なる場合が多く、一概に専門学校卒の方が大学卒よりも賃金が低くなるとは言い切れません。
また、個人の能力によって賃金に差が出ることは珍しくありませんので、その点を考えても学歴だけで賃金は決まってこないと言えます。
加えて言えば、仕事というものは賃金だけで選ぶものではありません。
いかに高給がもらえる仕事でも、それが自分に合わない仕事であった場合には長く続けることはできなかったりします。
給料はそこそこでも自分の性に合っていて、やりがいがあり、長く続けられる仕事の方が良い仕事と言える場合も多いのです。
ですので、まずは自分の性格や趣味、得意分野などを良く考えて、自分に最も合っている仕事は何か、ということから将来の仕事を探してみても良いと思います。
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