入試の種類 ◆ 国・公立大学 個別試験

前期日程が勝負のカギ

国・公立大学の一般入試は、「大学入試センター試験」と各大学が個別に実施する「2次試験」で合否が決定します。そのため、センター試験が終わると、受験志望者の多くは自己採点を実施し、その結果をもとに志望校を絞り込み、2次試験へ出願します。

国・公立大学の2次試験は日程と募集人員を「前期日程」「後期日程」に分けて行う「分離・分割方式」です。公立大学の一部では「中期日程」も実施しています。

「前期日程」は1~3教科の学力試験を課す大学が多く、記述式の問題がほとんどです。「後期日程」では、学力試験の教科・科目数を少なくし、総合問題、小論文、面接などを課すケースが主流です。

国立大学の志願者は、「前期日程」で試験を実施する大学・学部から一つ、「後期日程」で試験を実施する大学・学部から一つ、合計二つまでの大学・学部に出願し、受験することができます。これに、公立大学の「中期日程」を加えると最大3回の受験のチャンスがあります。

ただし、「前期日程」の試験に合格し、所定の期日までに入学手続きを完了した場合には、仮に「中期日程」「後期日程」に出願し、受験しても「中期日程」「後期日程」の合格者とはなりません。募集人員も「前期日程」に多く振り分けられているため、第一志望の大学・学部への出願は「前期日程」で行うのがセオリーです。

また、志願者数が一定数を超えた場合、センター試験の成績によって受験者を絞り込む「2段階選抜」を行う大学があります。合格ラインに満たない場合は、2次試験を受験できない(=不合格)ため、志望校が2段階選抜を行う場合は、センター試験で高得点を取っておく必要があります。

(資料:ライセンスアカデミー『大学・短大 進路のてびき2019 東日本版』/平成30年5月26日発行)

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