高校卒業後の進学ルートは「大学」「短期大学」「専門学校」に大別されます。
進路を決める際には、各教育機関の違いと特色を把握することも大切です。
大学の修業年限の多くは4年です。
4年制大学は基本的に「学部」で構成されており、
①人文科学系(文学部、外国語学部など)
②社会科学系(法学部、経済学部、商学部など)
③自然科学系(理学部、工学部、農学部など)
に区分されます。
さらに個別学部は学科(英文学科、法学科、経済学科、数学科など)に分かれています。
ほとんどの大学においては、各学部・学科の専門分野に関しての研究をする科目はもちろん、幅広い知識を学ぶ一般教養や外国語、保健体育などの諸科目も学びます。
卒業時には「学士」の学位が授与されます。
看護・医療技術系や保育士と幼稚園教諭の資格・免許の同時取得が目指せる学科など、限られた一部の3年制学科を除いて、短期大学の修業年限のほとんどは2年間です。
主として、
①人文系(国文科、英文科など)
②社会系(ビジネス科、秘書科など)
③教養系(教養科、国際文化科など)
④工業系(自動車科、電気科など)
⑤医療系(看護科、臨床工学科など)
⑥教育系(幼児教育科、児童福祉科など)
⑦家政系(食物栄養科、ファッションデザイン科など)
⑧芸術系(美術科、デザイン科など)
の「学科」で構成されます。
幅広い教養と共に実際生活に役立つ能力をバランスよく身につけることができるのが特色であり、卒業時には「短期大学士」の学位が与えられます。
「社会ですぐに役立つ職業能力を養う」ことを目的に、職業と密接に結びついた教育を行い、仕事に必要な知識や技術を学びます。
教育課程は学習内容に基づいて、
①工業
②農業
③医療
④衛生
⑤教育・社会福祉
⑥商業実務
⑦服飾・家政
⑧文化・教養
の8分野に分かれます。
実習と実務的な学習が中心になるため、大学・短期大学進学に比べて、より具体的な将来の目標(職業)を早いうちに決める必要があります。
"将来どんな仕事をしたいのか"、"どんな技術を身につけたいのか"によって、学校選択の方法や考え方は変わってきます。
分野にもよりますが、全体の80%程度は専門分野に特化した科目を学んでいくことになるため、より職業に直結した教育が展開されていきます。
ただし大学や短期大学とは違って、科目を自分で選択することはほとんどなく、同じ科目を全員で履修していくスタイルが一般的です。
卒業時には、修業年限・総授業時間数によって、「専門士」「高度専門士」の称号を取得できます。
学校見学に行くときは、添付の『学校見学ワークシート.pdf』を活用してね!
(資料:ライセンスアカデミー『がんばれ!青森県の高校生 2019』/平成30年4月25日発行)