学生ひとり暮らしガイド
ひとり暮らしの生活術 ひとり暮らしの作法

ひとり暮らしでは、家族との生活では無かったような自由が手に入りますが、学生として人として、近隣の住人とのトラブルを起こさないように心がけることが大切です。

作法その1「他人に迷惑をかけるべからず」

騒音を出さない

ドアや窓の開け閉め、テレビ、オーディオ、洗濯機、掃除機だけでなく、話し声なども思っている以上に伝わるものです。夜間と早朝は特に注意しましょう。対策としては、テレビ、オーディオは音量を絞る、ヘッドホンを使う。洗濯や掃除は休日にまとめてする、タイマーを活用するなど工夫しましょう。

ある程度はお互い様です。近隣が多少うるさくても相手も同じように感じているかもしれません。もし、注意を受けたら素直に謝りましょう。

ゴミ捨てのルールを守る

地域や建物ごとにゴミの捨て方にルールがあります。ゴミを出す時間を守らないと、カラスや野良猫に散らかされたりしますし、ゴミの分別を守らないと、回収されずに集積所に残されたままになったりして、近所の住人へ迷惑をかけてしまいます。ルールは守りましょう。

作法その2「挨拶をすべし」

都市部のアパートやマンションでは、入居時に挨拶しないと隣に住んでいる人の顔も名前も分からないということがあります。近所に住んでいる人がいい人、安全な人ばかりだとは限りませんが、得体が知れないまま過すのも怖いものです。

入居時は両隣や上下の部屋の住人に「こんど引っ越してきた○○です、お騒がせすることもあるかもしれませんが、よろしくお願い致します」くらいの挨拶をしておくことをお勧めします。せめて、廊下などですれ違ったら「こんにちは」「こんばんは」くらいの挨拶はするように心がけましょう。挨拶が返ってこない人でも、会釈だけでもしてみましょう。そういった簡単なコミュニケーションをして、お互いに顔を知っておくだけでもトラブル防止になったりします。

作法その3「プライベートに配慮すべし」

せっかくのひとり暮らしですから必要以上にプライベートな領域に立ち入られたくないですよね。“親しき仲にも礼儀あり”ということわざがあるくらいですし、仮に親しかったとしても、適度な距離感を保つことを忘れないようにしましょう。

こちらが配慮していても、長話でからんできたりやたらと贈り物を持ってきたり、私生活に介入してくるご近所さんもいるかもしれませんが、不快であれば、程度をみて「そろそろ用事があるので」「せっかくですが」などと区切りをつけるようにしましょう。

また、お金の貸し借りは絶対に避けましょう。

作法その4「防犯を心がけるべし」

入居時は鍵交換する。鍵に建物名・部屋番号を付けない。

入居時に鍵が新品に交換されるかどうか確認しましょう。鍵交換は有料となる場合がありますが、前の住人がスペアキーを持っていた場合、部屋に入ることができてしまいます。新品でない場合は必ず交換することをおすすめします。

また、入居時に渡される鍵には建物名や部屋番号のタグが付いていることが多いですが、必ず外して使いましょう。その状態で鍵を落としてしまった場合、拾った人が部屋に入ることができてしまいます。

用の無い訪問者に対して扉は開かない。ドアチェーンはかけておく。

訪問販売員などが訪れることがありますが、身分を偽装していることもあり得ます。用が無ければドアは開けずに「けっこうです」「必要ありません」と断りましょう。断るのは心苦しいという人もいるかもしれませんが、相手は仕事で何十件も訪問しているのです。あなたが気にする必要はありません。

また、仮に扉を開けることになったとしても、見知らぬ人であればドアチェーンはかけておきましょう。これは失礼にはあたりません。

窓の戸締りを忘れずに

外出する際に扉の鍵を閉めても、ベランダなどの窓の鍵を閉め忘れてしまうことがあります。空き巣はそういった場所から入ることがよくあります。ちょっとの外出でも全ての鍵を閉める習慣を付けましょう。

長期間部屋を開けるときは、部屋にいるカモフラージュを

お盆休みや正月休みなど、実家に帰省するために長期間部屋を開ける人が多い時期は、空き巣に狙われやすくなります。雨戸やカーテンを閉めて外から室内の状況が分からないようにしたり、照明を豆電球の状態にして人がいることを装うだけでも対策になります。

作法その5 「片づけ・防災を心がけるべし」

片づけと防災は一見関わりが無いようで、実はつながっています。次のことに注意しましょう。

コンセントのホコリは取り除こう

コンセントの接続部分にはホコリがたまりやすいです。これを放っておくと、漏電やショートから火事につながる危険があります。気を付けましょう。

包丁、カッター、はさみなどはきちんと管理

料理に使った包丁、梱包を開いたりするのに使ったカッターやはさみなどを使いっぱなしで置いておくと、後で忘れてしまって他のものと紛れたり、下に落としてしまったり、刃が飛び出していて足や手を怪我するということがありえます。

ストーブ・コンロまわりの整頓管理

どちらも高温を発するものですが、周囲に物が散乱していたり、カーテンや服がかぶさっていたりすると、溶けたり、火が出るということがありえます。また、どちらも付けっぱなしにして、その場を離れてはいけません。忘れて外出してしまい、帰ってきたら部屋が燃えていたということになりかねません。

タバコの始末は念入りに

大学生になるとタバコを吸い始める人も出てきますが、灰皿にためこんだ吸殻から出火、ゴミ箱、ゴミ袋からの出火など、タバコの処分が不十分なことが原因で火事になることがあります。また、寝タバコ中に寝てしまって吸い差しのタバコが灰皿から落ちて出火なんていうこともあります。寝タバコは厳禁です。

非常用の持ち出し袋を用意しよう

万一の災害に備えて、銀行の通帳やカード、印鑑、健康保険証や身分証はひとまとめにしておきましょう。また、懐中電灯、ラジオ(ソーラー式や電池式)、電池、雨具、非常食などを鞄にまとめておきましょう。

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