将来、海外で働くために英語が学べる専門学校に進学したいと思っています。 そこで質問なのですが、専門学校の英語科で、英語以外の外国語を強制的に学ばされることはあるのでしょうか。 大学では複数の外国語を学ばされると聞きますが、専門学校ではどうなのでしょうか。 私は英語だけを深く学びたいので、他の外国語は学びたくありません。
大学における「語学」は一般教養の一つとされており、教養の幅を広げるために第1~第3外国語まで学べることが多いです。
かつては第2外国語までが必修科目とされていましたが、現在では第2外国語を必修としなくてもよくなったため、第1外国語のみの履修で済む大学も珍しくありません。
専門学校においては「語学」は技術の一つとして学ぶものであり、短期間で学校側が想定するレベルまで語学力を引き上げる必要があるため、余計な授業は行われないのが一般的です。
例えば英語科であれば、英語を中心としたカリキュラムが組まれ、英語以外の外国語を学ぶことはまずないでしょう。
志望校のカリキュラムが気になるのであれば、その学校の公式サイトを見に行ったり、学校案内を取り寄せるなどして確認してみるとよいでしょう。
授業内容だけでなく、学費や奨学金、就職実績やサポート体制などについても知ることができるはずです。
ただ、将来、海外で働きたい、ということであれば、語学だけを学ぶ専門学校に進むのは考えものです。
海外で働く場合、就職先に労働ビザを準備してもらう必要があります。
ビザの申請にはかなりの手間がかかるため、海外の企業は、有力な即戦力となる人か、その国では珍しいスキルを持つ人でないと雇おうとしません。そもそも、そのような人でないと労働ビザが発行されない可能性が高いです。
例えば、アメリカで長期間働くために必要とされる労働ビザ(一般的に「H-1Bビザ」となります)ですが、このビザを申請する場合の条件は「その分野における4年制大学卒業以上の学位、またはそれと同等の実務経験(12年以上)」となります。
この条件を見れば、語学系専門学校だけでは不十分なことが分かるでしょう。英語の読み書きができます、だけではダメなのです。
海外で働くことを目指すのであれば、まず目指す職業を決め、それに合わせた4年制大学に進み、そこで英語力を磨いていった方がよいでしょう。
新卒でいきなり海外の企業に就職するのは難しいので、専攻分野に合った日本企業に就職し、そこで経験を積み、実績をあげ、それから海外進出を目指すとよいと思います。
2016年12月更新