図書館で働きたいと思っているのですが、高卒でも図書館に勤めることはできますか?
高卒者でも図書館職員にはなれますが、大卒者と比べるとかなり面倒な手順が必要となります。
図書館で働くためには、原則的には「司書資格」が必要となります。この資格を取得する方法は二つあり、一つ目は大学(短期・4年生)で司書課程を履修し、所定の単位を修めてから卒業すること、もう一つは司書講習を受講し、単位を取得することとなります。
高卒者が司書講習を受けるためには、司書補として2年以上図書館で勤務した経験が必要となります。ですので、高卒者が司書資格を得るためには、まず、司書補講習を受けて司書補の資格を取った後、司書補を採用している図書館に就職し、2年間の勤務経験を積む必要があります。その段階で司書講習を受けて修了し、勤務経験が3年以上になった時点でようやく司書資格が得られます。ですが、実際には司書補を採用している図書館が限られているため、こういったルートで司書資格を取ることは難しいそうです。
別の方法としては、司書補の資格を取った後に一般行政職員として自治体の職員となり、図書館に配属してもらう、国立国会図書館採用試験に合格し、採用してもらう、などの方法もありますが、こちらも難関の公務員試験などに合格する必要があるため、簡単な方法とはいえません。
また、司書資格を持っていたとしても、図書館員の採用に関しての競争率は非常に高く、100倍以上になることもあるそうですので、そういった意味でも狭き門であることは間違いないようです。(すぎもと)
2007年05月更新