語学留学をして英語力を磨いておくと、英語を使う職業に就くのに有利になるのでしょうか。
最近では留学経験を持っていたり、TOEICで高得点を獲得していたりする人は珍しくありませんので、語学留学の経験が就職に大きく影響することはあまりないと考えて良いでしょう。特に英語を日常的に使う業界では、英語は使えて当たり前、と考えられている可能性が高いので、語学留学をしていることが、就職に際して特別に有利に働くことはないと思われます。
ビジネスの世界では、英語力は単なるツールでしかありません。それこそコンピュータを扱えるとか、簿記の資格を持っているとかいったことと同じですので、人並み外れた語学力(数カ国語を話せるとか、ネイティブ並みの語学力や歴史・文化に関する知識を持っているとか)を持っていない限りは、就職面接の席で英語力をアピールしても、あなたのことを企業の採用担当者に印象づけることはできないでしょう。
ですので、語学留学をするならするで、英語力以外のことも学んでいくようにしていく必要があります。そして、その経験を就職希望先の業務に活かせるということをうまく伝えられれば、留学経験を就職に役立たせることができると思います。英語を使う職業に就きたいのであれば、その職業のことをよく調べて、英語力以外にどのような能力や資格が必要になるのかを確認し、英語力と共にそれらの能力・資格を身につけていくようにすると良いと思います。英語は話せるけれど仕事はできない、と思われる人材では、企業も採用したいとは思わないからです。
そのためにも、今の内から将来目指す職業を具体的に決めていくことをおすすめします。
世の中にどのような職業があるのかは、図書館などに置かれている「~になるには」といったタイトルの本や、インターネット上の仕事調べサイトなどで調べることができますので、あなた自身で色々と調べてみると良いでしょう。
2009年04月更新