進路相談

美術大学を目指し、今年の春から予備校に通い始めました。 しかし受験目前になっても自信が持てるデッサンや色彩構成が描けません。 いつも予備校のコンクールで10番代だったのですが、この前浪人生含み16人中4番になりました。遅刻して描いてた人もいましたが…。 でも、一番最近のデッサンは色が薄くて形もしっかり描けていませんでした。 色彩構成もいつも時間内に終わらないし綺麗に見せる色の組み合わせがよく分かりません。 最近は自主練習で手のクロッキーをしています。 しかしこれだけではきっと練習が足りないと思います。 私に必要な練習方法があったら教えてください。お願いします。

回答

 今の時期は気持ちの面でどうしても焦ってしまう時ですよね。

 コンクールの成績が上がったのであれば、ちゃんと実力が上がっている証と思って、自信を持ってくださいね。あとは、自分より上位の人の作品と比べてどういった面が自分に足りないのか研究してみてください。細部の描き込み、全体の構図、アイデアが斬新、など色々あるかと思いますが、チグサさんはすでに今の弱点が見えているようですね。以前より最近のデッサンが・・・と感じるのは、練習を重ねて描き方を工夫しているうちに、表現方法に迷いが出てしまっているからだと思います。難しいことかもしれませんが、いつもの描き方を一度リセットしてみましょう。一番暗い部分(濃い黒)と一番明るい部分(薄い黒)、常に光と影(メリハリ)を意識しながら描くと良いと思います。形に関しては、何度も描いて慣れること、自分が得意とする形があれば、どんなテーマでも使いこなせるようにテーマを変えて練習するという方法も良いかも知れません。自主練で描いたら、予備校の先生に見せてアドバイスをもらってくださいね。身近な学校の美術の先生に相談してみるのも良いかと思います。

 色彩構成に関しては、時間内に終わらないということなので、まずは時間内に終わらせるための時間配分を考えましょう。デッサンにしても色彩構成にしても、作業の時間配分は重要です。せっかく良いアイデアや構図が浮かんでも、実作業の時間が足りずに納得できない結果になってしまうことはよくあります。アイデア出しは○分まで、下書きは○分までというように、割り切って作業を進める決断力も必要です。配色については好みもありますが、一般的に映える色合い、光を表現する色、美しいグラデーションなどがありますので、自分がキレイだと思うデザインや上手だと思う人の配色を研究して真似してみるといいかもしれません。

 ところであなたは、志望大学の過去問題集を見たことがありますか? 試験のポイントが書かれていますので、もし読んだことがなければ必ず一度読んでみてくださいね。問題集にも書かれていることですが、アイデア出しをする前に、課題内容をしっかり理解して、意図されていることを考えることが大切です。注意点にもありますが、塗り残しがある、課題条件に反したものを描いていると減点対象になります。課題文をよく読んで、落ち着いて取り組んでくださいね。

 最後に、今回私はえらそうにチグサさんにアドバイスをさせていただいていますが、私も今頃の時期は自分に自信が持てず、自分より上手い人を見ては焦っていました。でもこれは、周りの人にも言えることだと思います。どんなに上手い人でも悩みはありますし、ここまできたら自信がないのは自分だけじゃないんだ、と気持ちを切り替えて、ぜひ頑張ってくださいね。まだまだ努力次第で伸びますよ。それでは、学科試験対策も忘れずに☆

2008年08月更新

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