最近は新聞を取らない家庭も増えてきました。もし自宅で新聞を取っていない場合は、学校図書館に置いてないか確かめてみましょう。また、職員室に置いてある場合もあります。学校内で見つからない場合は、地域の図書館に行けば置いてあるはずです。
また、インターネット上のニュース記事も悪くはありませんが、どこまで読んだらよいかの判断が難しいのが難点です。紙面であれば限りがあるため、適度な所で切り上げることができます。目も疲れにくいため、印刷された新聞での閲覧がおすすめです。
新聞は、受験1年前から読んでおくのが理想ですが、少なくとも直前3ヶ月間は読んでください。無理に一字一句読もうとせず、最初は3~5分間の流し読みで、大見出し、小見出しに接する習慣を身につけましょう。
読む習慣が身についたら、今度は「時間」を少しずつ増やし、全紙面に目を通します。そうすることによって、今社会がどのように動き、自分がどんな位置にいるかが見えてきます。
同時に目指す学部・学科・テーマの記事をスムーズに発見することも可能になります。関連ジャンルの記事を見つけたら切り抜き(図書館の新聞であればコピーしたものを切り抜きましょう)、ノートやスクラップブックにファイリングし、受験1週間前に読み直してみましょう。
紙面の中でもう一つ大切な部分、それはコラム欄と投書欄です。コラム欄には、社会動向の中で人々が最も話題にし、興味を持っている事項の解説があり、投書欄をみれば、人々がそれぞれの立場で、その動向に対してどんな考えを持っているのかがわかるからです。これらは面接問答のヒントの宝庫ともいえるでしょう。
また、試験当日の新聞は、時間をかけ、じっくり読んでおくことが大切です。
提出書類や志望理由書はコピーして何度も読み返しておきましょう。受験2~3日前にはじっくり再確認して、面接時に矛盾する発言をしてマイナス点をつけられないようにしましょう。
面接のポイントは、面接官にいかによい印象を与え、高く評価されるかです。そして、「守り」よりも「攻め」が大切なのです。
面接官は提出書類を見ながら質問するのが一般的で、ここに、提出書類の重要性があります。志望理由書などには、見せたい自分をしっかり書き、「質問を誘導」するのです。これは、しっかりとした面接準備から始まります。
しかし、「自分の話題」に引っ張り込んだと安心して、あまりにも得意になり、聞かれてもいないことまで話すのはマイナスです。その後に面接官から必ず、突っ込んだ質問が飛んできます。
「ほどほど」を心がけ、「落とし穴」には十分気をつけましょう。
知らないことを聞かれたり、「落とし穴」にはまったら、どうすればいいのでしょうか。
そんなときは「わかりません」と言ってしまいましょう。「私はそこまで勉強していませんでした。入学することができたら、理解できるよう努めます」などと不勉強であったことなどを認めた上で、軽く頭を下げましょう。
「高校生らしく振る舞うように」というと、ありのままの自分を知ってもらうことと解釈する人もいるかもしれません。しかし、マイナス面を見せてしまうと、不合格の確率がグンと高まってしまいます。
マイナス面は極力隠し、自分がいかにその学校にふさわしいかをアピール、「(高校生らしく)好ましい自分」だけを演出するよう、心がけましょう。
面接で話す内容は、クラブ活動や趣味、校外体験の具体的事項で組み立てると、スムーズに進むでしょう。「リアルに、熱っぽく」話すことを心がけましょう。
面接官は、思いもよらないことで高評価を下すものです。真面目な態度や答え方は当然ですが、話の内容に楽しさやユニークさなど、興味をそそるものが盛り込まれていれば、親近感や心地よさを感じることでしょう。リラックスしたムードで話がはずみ、予定面接時間がオーバーするほどのやりとりができれば、合格に一歩近づいたと考えてもよいでしょう。