この章では、面接でどのような点について評価されるか?について説明していきます。
面接にふさわしい態度はどれ?
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答えは……全て×。
面接では面接官の目を見て応答し、要点を整理した簡潔な回答を返すのが基本です。髪型や服装も「こざっぱりとしたもの」にしましょう。
面接のポイントとなるのは、外見の印象と、受け答えのマナーです。
以下の点に気をつけて、面接官に良い印象を与えましょう。
しかし、これら全てを出来なければいけない、ということではありません。面接の際、自分を良く見せようとして緊張し、不自然な対応をしてしまう人も少なからずいます。背伸びして完璧な高校生を演じるより、本来自分が持っている"良さ"をアピールするように心がけましょう。
ベテランの面接官ともなれば、受験生の適性や進学にかける熱意のほどを一目で見破ってしまいます。その場しのぎの嘘や、本当は思ってもいない「立派な」事を言っても、察知されてしまうことでしょう。
事前準備を十分にして、素直な気持ちで面接に臨むのが一番です。
面接で必ず聞かれる質問に「志望動機」があります。この質問により、面接官は受験生の適性を確認しようとしますので、将来への展望や職業観、勉学意欲の強さを、明確な言葉で示すようにしましょう。
また、学部・学科への適性はもちろん、自己分析がきちんとできていること、積極性・研究心・協調性の高さなども強い印象を与えます。若者ならではの希望、意欲、活力に裏打ちされた「高校生らしさ」こそが、最大のポイントとなりますので、それらの要素を積極的にアピールしていくと良いでしょう。
「調査書(内申書)」は、面接における受験生の基礎データになります。内容は、成績判定、学習概評、出欠記録、クラブ活動や校外活動の記録など、高校3年間を通したものになっています。最も重視されるのは学業成績となりますが、課外活動で人並み以上の成果をあげていれば、それらの要素も評価されます。
また、出欠記録も重要で、特に低学年より高学年時に欠席が増えている人は、マイナス評価を受けてしまうかもしれません。欠席理由を聞かれた時に、適切な答えを返せるよう準備しておく必要があります。
「敵を知り己を知らば百戦危うからず」というように、事前に志望校の情報を集め、対策を立てておけば、面接を有利に進めることができるようになります。
まずは、志望校が「自分が求める教育内容、専門性、校風」を持っているのかを確認し、なぜ入学したいのか、その理由を明確にしておかねばなりません。
そのためには進路ナビなどを利用して、学校パンフレットを入手したり、オープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気を確かめたり、先輩の生の声を聞いたりすることが重要になります。
特にオープンキャンパスに参加して、実際に学校を見てくることは、学校とのミスマッチの防止にもつながりますので、進学後に「こんなはずでは…」と後悔しないよう、積極的に参加するようにしましょう。
面接で頻出する「志望動機」「将来の目標」などの質問への自分なりの回答は、あらかじめ用意しておく必要があります。頭の中で考えるだけではなく、400~500字程度の文章にまとめておくとより効果的です。
基本のマナーは、落ち着いた無駄のない動き、質問に対しては要点を整理した簡潔な回答を返していくこと、となります。
落ち着き・自信のない態度はマイナス評価につながりますので、自分の考えや信念をしっかりと持ち、堂々とした態度で面接に臨むようにしましょう。
面接当日の実践的なマナーについては、次のページで詳しく解説していきます。