「認定心理士」と「心理カウンセラー」は同じものですか?
「認定心理士」は資格名、「心理カウンセラー」は職業名となります。
認定心理士は、大学や大学院において心理学や教育学を学び、卒業すると与えられる資格です。特に試験はありません。ただし、この資格を得たからといって何かの職業に就けるというわけではありません。
心理カウンセラーは、医療機関、リハビリテーションセンター、学校、企業、児童相談所などで、心理学的な知識や技能を用いて回復や解決の手助けをする仕事です。
資格としては、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定している臨床心理士の資格が最も有用なものとなっています。学校や病院などでカウンセラーとして働きたいのであれば、この資格の取得はほぼ必須となります。
臨床心理士の資格を取るためには、4年制大学を卒業した後に、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する第一種大学院を修了、臨床心理士資格試験の受験資格を得て、試験に合格する必要があります。
それ以外にも、日本産業カウンセラー協会が実施している産業カウンセラー資格(民間資格で、学科試験や実技試験を行います)や、日本カウンセラー協会や日本カウンセリングセンターが実施しているカウンセラー資格(研修を受けたり必要書類の提出後、面接審査をします)がありますが、資格によってはカウンセラーとしての就職に繋がらない場合も多いようです。(大滝)
2006年01月更新