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語彙力をつけたい

私は創作系の仕事に就きたいと考えています。 ですが、周りの人に自分の気持ちや感じたことを伝える時、どうしても言葉が薄っぺらくなってしまうとよく感じます。表現力を増すために、評論家や知識人のような確かな語い力を身につけたいです。 ついつい「やばい」「すごい」といった言葉を使ってしまいますが、もっと細かく自分の気持ちを言葉としてちゃんと伝えたいのです。 語彙力をあげるにはどうすればよいのでしょうか?

回答

 語彙力をつけたいという気持ちは大変素晴らしいことだと思います。

 日本語にはほとんど同じ内容を表す言葉が複数存在していることが多く、それらを上手く使い分けることでコミュニケーションを円滑にしたり、洒落た感じを与えることができます。



 さて、語彙力のつけ方ですが、基本は本を読むことだと思います。それもなるべく多く。

 ただ、この本の選び方が少々難しく、古典文学のように現代ではほとんど使われなくなった言葉が多い本では、日常で使いやすい語彙は身に付きませんし、文体が平易すぎるライトノベルでは、参考になる語彙が少ない可能性があります。

 また、あなた自身が現在持っている語彙力によっては、知らない単語ばかりで読みづらく感じる本もあるでしょう。

 それら諸々のことを考えると、語彙力を高める本を見つけるのに最も良い方法は、図書館で実際に自分に合った本(作者)を探してみることになると思います。



 最初は少年少女向けのコーナーに置かれている小説などでよいでしょう。きちんと読むのではなく、拾い読みで十分ですので、なるべく多くの本にあたり「あ、この文章格好良い」「感情や情景が手に取るように伝わってくる」と気持ちを惹かれる表現が含まれている本を探してみましょう。

 そうして、お気に入りの本や作者が見つかったら、借り出して、じっくりと読んでいくとよいと思います。



 本を読む以外ですと、辞典やネットサービス等を利用して表現したい単語の同義語、類語を調べていくのもよいでしょう。

 例えば、ネット上で「すごい」の同義語を調べてみると、「目茶目茶、偉い、大きい、莫大、いちじるしい、すさまじい、ひどい、おどろおどろしい、怖い、凄惨、はなはだしい、上々、輝かしい、目ざましい、すてき、すばらしい、激甚、痛烈、ファンタスティック……」とさまざまな同義語が見つかります。

 「すごい」で済ませている場面で、状況に合わせてこれらの言葉を使いわけていくだけでも、語彙力の底上げはできると思います。



 何にせよ、語彙力というものは、一朝一夕で身に付くものではないので、じっくりと腰を落ち着けて取り組んでいくことをオススメします。

2017年10月更新

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