小説家になりたいのですが、専門学校に進学するのと、大学に進学するのとではどちらかおすすめですか? また、高校では理系選択をしたのですが、文系の学部に進学できますか?
小説家という職業は、特定の学校に進むことでなれる職業ではありませんので、大学と専門学校のどちらが有利なのか、という問いに対してはっきりとした答えを返すことはできません。
専門学校の小説コースであれば、文章作法やデビューのノウハウなどについて指導を受けることができますので、それはそれで有利ではあると思います。
一方、大学であれば、希望する学問について専門的な研究ができる他、一般教養を身につけたり、サークル活動やアルバイトで様々な経験を積むことによって、創作活動に必要となる知識の引き出しの数を増やすことができるため、後々役立つ場面が多いと思います。
どちらの経験が、小説家を目指す場合に役立つのかは、人によって異なりますので何とも言えません。あなた自身でもよく考えてみて、進路を選んでいくことをおすすめします。
小説家ではありませんが、フリーライターをしている友人たちの言によれば、物書きとして生計を立てていきたいのであれば、以下のようなことに気をつけるとよいそうです。
・普段から様々なジャンルの本を読んでおくこと。やがてそれが自分の文章力に繋がる。
・雑誌を読むときは、文章だけではなくページのレイアウト、キャッチコピーのつけ方などに気をつけて読むと後々役に立つ。
・ブログなどで普段から自分の文章を書いて、文章を書く訓練をしておくこと。ただし、単なる散文的な日記を書くのではなく、他人に読んでもらえる文章としてまとめることを心がけること。
・特定の得意分野を用意してその方面の知識を溜めておけば、得意分野でのライターの仕事が広げられる可能性がある。
文章というものは、書けば書くほどうまくなっていくものですので、他人に見せる文章を書くつもりで、今の内から文章を書きためておくと良いと思います。
様々な本を読んで文章やレイアウトのセンスを磨くこと、文章作法を身につけること、実際に文章を書いていくこと、どれも特別な学校に行かなければできないことではありませんので、今からでも積極的に動いてみることをおすすめします。
理系選択から文系学部を受験することについてですが、一般入試を主体に受験する場合でも、入試科目をうまく選んでいけば、十分、受験できる学部を見つけることができると思います。
また、近年ではAO入試や推薦入試で進学できる機会も増えていますので、そのような入試方式を利用してみてもよいでしょう。
2011年08月更新