私立の中高一貫校に通う高校3年生です。 いよいよ進路を決める時期となり、周りの友人達も大学受験の準備を始めているのですが、私はと言えば、進学してよいのかどうか迷っています。仮に大学に進学したとしても、きちんと勉強ができず、親が用意してくれた学費を無駄にしてしまいそうな気がするのです。それもあり、現在は専門学校も考えに入れて進路を検討しています。 そこで質問なのですが、大学って何をするところですか?どんなところですか?高校と違うところはどこですか?具体的に教えてもらえるとありがたいです。
大学や専門学校の特徴については、進路ナビのコラム「大学・短期大学・専門学校の違いって?」にまとめてありますので、まずはそちらに目を通してみるとよいでしょう。
高校と大学との違いですが、大学の特徴としては自由度の高さがまず第一に挙げられると思います。
高校までの学校では、基本的には教師から与えられた指示に従って行動してきたはずです。時間割にしても、単位制高校などの例外を除けば、お仕着せの内容を従順にこなす形で受け入れてきたはずです。
ですが、大学ではそれが様変わりします。一部の必修科目を除けば、自分の興味がある授業だけで時間割を組むことができるようになるのです。ゼミや研究室の研究内容も同様で、自分の好みに合った研究をしていくことができます。
授業への出欠席なども学生の意志にゆだねられており、高校までのように学校をサボったらすぐに親に連絡が行くようなことはありません。そのため、常に自分を律していく強い気持ちが必要とされます。
先生から指示されたことだけをこなしていれば評価される世界ではないため、これまでにはない苦労があると考えてよいでしょう。
とはいえ、そこまで恐れることはありません。最近の大学は、入学後に、大学での学び方をレクチャーしてくれることも多いので、そのようなセミナーをきちんと受けていけば、自然と大学での学びに慣れていくと思います。
一方、専門学校は高校までの学校の延長線上にあると言えるでしょう。
限られた期間で、専攻分野から直結する職業に役立つ知識や技術、資格を学生に身につけさせることを目的としているため、1日あたりの授業時間は長く、課題なども多く課されることになります。高校までよりもずっと時間に余裕のない学生生活になるのは間違いないと言えるでしょう。
それだけに興味が薄い分野の専門学校に進んでしまうと、授業について行けず、最悪、中途退学してしまうことになりかねません。
ですので、今の時点で「どうしても」なりたい職業があるのなら専門学校へ進学してもよいと思います。
ですが、そこまで強い思い入れのある職業がないのであれば、大学に進学して、自分に合った学問や研究を探してみてもよいでしょう。
2016年02月更新