私は音響か映像制作の仕事に就きたいと思っています。 ですが、将来的に安定しているのかどうかが気になって踏ん切りをつけることができません。 実際のところはどうなのでしょうか。
音響や映像制作に限らず、職業の安定性については、正直、何とも言えない部分があります。
身近な例で言えば、かつてフィルムカメラが一般的であった頃は、フィルムの現像やプリントを行う職業がありましたが、デジタルカメラが普及するにつれて需要を失い、その数を減らしてしまいました。また、明治時代には、ガス式街灯の点灯、消灯を行う点消方という職業がありましたが、電気式街灯の普及に伴い、今ではなくなっています。
このように、技術の進歩や社会情勢の変化などにより、職業の需要が変化していくことは珍しくなく、どのような職業であっても、将来的に盤石だと断言することはできません。
現時点で人間にしかできないとされている職業であっても、今後のAIなどの発達に伴い、需要が失われたり、待遇が悪化したりする可能性は否定できません。
とは言え、人間の感性が重要となる音響や映像制作については、すぐに需要がなくなることはないと思われますので、その意味では安定していると言ってもよいでしょう。
音楽配信サービスや動画共有サイトで楽曲を視聴することが一般化し、CDやDVDが売れなくなったことから、音楽業界はコンサートやライブに力を入れるようになってきており、その意味では音響技術者の需要は増えているとも考えられます。
このあたりの状況については、ネットを利用するなどして、実際に音響や映像の仕事に就いている人達のブログやSNSをチェックしていくと有益な情報を得られるかと思います。
進学先の研究と同様、将来の職業についても、今の内にいろいろと調べておくことをおすすめします。
2018年01月更新