作業療法士(OT)や理学療法士(PT)の養成校での臨床実習で、いじめ(?)や精神的ダメージを受け、OTやPTになることを諦める人がいるという話をネットで見かけましたが、これは本当なのでしょうか。 実習の厳しさに耐えられる人でないと、OTにはなれないのでしょうか。
確かに臨床実習の厳しさや授業の難しさに耐えかねて、作業療法士(OT)、理学療法士(PT)になることを諦めてしまう学生もいるようです。
ですが、大半の学生は無事に実習を終え、卒業し、国家試験に合格してOT、PTになっているわけですから、そこまで心配する必要はないと思います。
気になるようでしたら、OT、PTを養成している大学や専門学校のオープンキャンパスに参加するなどして、入学者の内、どれくらいの割合の学生が無事に卒業しているのかを学校関係者に確認してみてもよいでしょう。
臨床実習が厳しいものになるのかどうかは、実習先と指導するバイザーによります。
相性が良い実習先に行けるのかどうかは何とも言えませんが、大学や専門学校の先生は、学生の能力や性格を考えに入れて実習先を決めていくはずですので、極端に合わない実習先に行かされることはそうそうないと思います。
また、「厳しい指導」と「いじめ」の線引きが難しい場合もあります。
人間、どうしても自分の尺度でものを考えてしまいますので、バイザーからすれば「厳しめの指導」の範疇に収まる実習内容が、学生にとっては「いじめ」としか思えないほど難しい内容になるということもあるでしょう。
そのような場合は、医療従事者に求められるコミュニケーション能力の訓練だと思って、バイザーと話し合いをしてみてもよいと思います。
そのようなことも含めて、勉強だと思って頑張れば、何とかなる場面も多いと思います。
最後にネット上の情報ですが、ストレス解消のため、愚痴や不満点を書き込む人が多いというネットの特性上、どうしてもネガティブな情報が多くなってしまいます。
中には話を面白くしたり、同情を買うために、実際以上に話を誇張する人もいますので、ネット上の情報を額面通りに受け取るのは避けた方がよいでしょう。
ネット上のネガティブな情報は、若干割り引いて考えるのと同時に、わざわざ書き込まれることのない、順調に終了した臨床実習もたくさんあるはず、と考えてみることをおすすめします。
2015年05月更新
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