相談内容|彩色スタッフってどんな仕事?

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彩色スタッフってどんな仕事?

アニメ制作者を目指して情報を集めていたところ「彩色スタッフ」という職業があることを知りました。 自分でも調べてみたのですが、この仕事についての資料があまり見つからず、分からないことばかりです。 彩色スタッフの仕事内容や勉強しておいた方がよいこと、収入などについて教えていただきたいです!

回答

 彩色スタッフとは、線画である動画を元とした下絵に指定通りの色を塗って完成形に仕上げる工程を担当するアニメスタッフのことです。

 最近のアニメのスタッフクレジットで「仕上」「デジタルペイント」などと表記される仕事のこととなります。

 かつてセル画を用いてアニメ制作が行われていた頃は、トレスマシンという機械で動画の線をセルと呼ばれる透明なシートに写し取り、専用の塗料を使って彩色をしていったものですが、デジタル化が進んだ現在では、イメージスキャナを使って動画をデジタルデータにし、「RETAS STUDIO(旧RETAS! PRO)」のような専用ソフトを用いてパソコン上で彩色していく形になっています。

 「RETAS STUDIO」の機能向上により、基本的に指示通りの色を塗っていくだけの仕事となっていますので、特別な技能は必要とされません。業界標準ソフトとなっている「RETAS STUDIO」の使い方さえ知っていれば、誰でもできる仕事と言えます。

 「RETAS STUDIO」の使い方は、専門学校などで学ぶこともできますが、ソフトの価格自体、そこまで高いものではありませんので、個人で購入して独学で学ぶことも可能でしょう。

 基本、歩合制で働くアニメーターとは異なり、固定給で働くことが多いようですので、収入的には安定するようです。ただし、給与額はあまり高くなく、出世の機会も少ないため、将来、アニメ監督などになりたいと思っているような人には合わない職種と言えるでしょう。

 昇進の道筋としては、仕上→仕上検査→色指定→色彩設定といった形になるのが一般的です。

2015年04月更新

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