私は将来、児童養護施設で心理判定員(児童心理司)として働きたいと考えています。 そのために必要な資格は、児童心理司任用資格になるのでしょうか。それともより取るのが難しい臨床心理士の資格になるのでしょうか。認定心理士という資格もあるようですが、これではなれないのでしょうか?
「任用資格」とは、一定の条件を満たしている人が、特定の仕事に就いたときに初めて有効になる資格のことです。
心理判定員(児童心理司)任用資格の場合は、公務員採用試験に心理区分で合格し、心理関係の職場(児童心理司の場合は児童相談所)に配属された時点で心理判定員(児童心理司)と名乗れるようになります。
心理区分の受験資格は地方自治体によって異なりますので、今の内から受験できそうな自治体の公務員採用試験の情報を集めてみるとよいでしょう。
多くの場合は、大学で心理学を専攻していれば受験できると思われますので、認定心理士の資格が取れる学部・学科を卒業していれば挑戦自体は可能だと思います。
ただ、公務員、民間を問わず、心理系の職業の求人はあまり多くないため、専門の大学院を卒業して臨床心理士の資格を取っているような人も数多く受験してくることになります。どうせ採用するならより専門性の強い人を、と判断される可能性は高いので、学部卒の認定心理士ですと合格は難しいかもしれません。加えて、受験する採用試験自体、地方公務員上級レベルになることが多いため、試験そのものの難易度も高くなります。
このような事情から、心理判定員はかなり狭き門だと言わざるを得ません。
どうしても心理判定員になりたいのであれば、少しでも公務員採用試験での合格率を上げるため、臨床心理士の資格取得をめざした方がよいでしょう。
また、心理職よりも児童養護施設で働くことの方が重要なのであれば、保育士や児童指導員をめざした方が有利になりますので、そちらの進路も考えてみてもよいかもしれません。
2013年09月更新