私は将来、脳科学の観点から心理学を研究したいと考えています。 子供の成長に伴い脳がどのように変化し、それによって生じうる心の問題から子供の教育について考えていくようなことがしたいです。 将来、このような研究したい場合は、どのような学部に進めばよいのでしょうか。また、現時点ではどのような勉強をしたらよいのでしょうか。
脳科学という学問は、複数の学問領域が関係する「学際分野」の学問となっています。
そのため、脳科学を体系的に学べる専門の学部・学科といったものはまだないようです。
そのような事情を考えるならば、特に興味を感じている分野の学部・学科に進学して、そこから脳科学の勉強につなげていくとよいでしょう。
あなたの場合は心理学の方面から脳科学についてアプローチしたいということですので、やはり心理学関連の学部・学科に進むのが自然だと思います。
ただ、どこの心理学部・学科でも、あなたが希望するような研究ができるとは限りません。
大学では研究室やゼミに所属して専門的な勉強や研究をしていくのが一般的ですので、研究室などの研究テーマを手がかりに進学先を選んでみるとよいでしょう。内容的には、発達心理学や認知心理学が関係ありそうに思えますので、そのあたりを手がかりにしてみてもよいと思います。
あなたが興味を感じるテーマについてインターネットで検索をし、興味を持てそうな研究をしている研究室などを探してみましょう。もし、あなたが脳科学について知るきっかけとなった本などがあるようならば、その本の著者が関係している学部・学科や研究室などを探して、そこに進むことを目指してみてもよいと思います。
今できる勉強ですが、まずは心理学の入門書などを読んでみてはどうでしょうか。
上で挙げた発達心理学、認知心理学以外にも、児童心理学、犯罪心理学、恋愛心理学等々、心理学の分野は多種多様ですので、そのあたりの概要をつかむだけでも高校生の内にしておくと、後々役立つかもしれませんよ。
2012年11月更新