進路相談

僕は将来、漫画家になるためにデザイン系の専門学校に進みたいと思っています。 そのことについて母に相談したのですが「漫画の技術を学びたいなら漫画家に弟子入りすればよい」と専門学校への進学を認めてくれません。 僕は絵の基本も知らないので、漫画家の弟子入りなど無理だと思うのですが、実際はどうなのでしょうか。

回答

 経済的に余裕がある漫画家はあまり多くありませんので、漫画家も基本的には即戦力となるアシスタントを求めています。そのため、ある程度以上の画力がないとアシスタントの仕事をするのは厳しいと思います。

 また、最近は漫画制作専用のパソコンソフトを使って原稿を仕上げる漫画家も増えてきていますので、そちらの方面の技術も必要とされてきています。昔であれば、ペン入れ後の原稿に消しゴムをかけたり、ベタ入れをしたりするレベルの仕事もあったようですが、漫画制作のデジタル化が進んだ今では、そのような作業はマウスのワンクリックでできる作業となってしまいましたので、その意味でも初心者が漫画家のアシスタントをするのは難しくなっていると言えます。

 インターネット上には、漫画アシスタントの求人情報サイトも存在していますので、そのようなサイトを見に行って、求人状況や技術面の条件(背景が描けること、漫画制作ソフトが使えることなど)を確認してみるとよいでしょう。

 親御さんの反対や学費の都合などで、デザイン系の専門学校への進学が難しいのであれば、いざという時に進路変更がしやすい大学の適当な学部に進学し、漫画研究会などに入って独学で漫画の勉強をしていってもよいと思います。実際、そのような形で漫画家になった人はいくらでもいます。

 若く、才能がある人であれば、作画面での技術の向上は早いものです。私の昔の知り合いなども、最初はデッサンもままならなかったのが、たちまちの内にめきめきと実力を上げて月刊漫画誌で連載をするくらいの腕になったものです。ちなみにその人もデザインの専門教育を受けたことはありませんでした。

 現在では、作画技術の向上に役立つ参考書や情報サイトがいくつもあります。それらの資料を利用して、高校時代の内から独学で漫画の勉強をしていってもよいでしょう。

 なお、参考書については、その人の技術レベルや向き不向きによって合わない場合もありますので、大型書店などで実際に本の中身を見て、難しすぎるようなら、より初心者向けの本を探してみるなどしても良いと思います。

 漫画家は、特定の学校に行かなければなれないという職業ではありませんので、色々な進路を検討してみることをおすすめします。

2011年02月更新

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