進路相談

私は将来、建築や建設の視点から環境問題を解決できるような職業に就きたいのですが、そのような職業の具体的な職業名は何になるのでしょうか? また、そのような職業に就くには何学科に進学すればよいのですか?

回答

 建築や建設の視点から環境問題に関わっていく仕事としては、建設コンサルタントや環境コンサルタントが挙げられると思います。また、建築士として、環境に配慮した設計をしていくという関わり方もあるかもしれません。

 進学すべき学部は、やはり理工学系となりますが、環境が関わる分野は幅広いため、様々な学部からこれらの職業を目指すことができると思います。

 例えば、土木、建築、都市システム、環境、環境デザイン、農業、造園、生物、地質などを学べる学部・学科から建設コンサルタントや環境コンサルタントを目指すことができるようです。建築士を目指す場合は、建築・土木学科に進学することで、資格取得に必要となる実務経験が短縮されますので、それらの学科に進学することをおすすめします。

 将来的には実務経験を積んで、技術士(環境部門)の資格を取得することを目指してみても良いでしょう。

 環境問題は世界的な社会問題となっており、日本でも「国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律(環境配慮契約法)」が制定され、環境に配慮した設計の必要性もこれからますます増えていくと思われます。

 その流れを受けて、環境学について学べる建築学科なども増えてきているようですので、あらかじめ大学に関する情報を集めて、そのような学科に進学することを目指してみても良いでしょう。ただし、建築・建設の分野で「環境」という場合は、いわゆる環境問題だけでなく、「住みよい住環境」「美しい街づくり」といった意味合いで使われていることも多いようですので、気をつけてください。

 また、環境問題の解決手法としては、建築における省資源・省エネルギー・リサイクル・環境に配慮した建材の使用、また土木建設における生態系への配慮など、様々なものがあります。ですので、あなたが携わりたいと思っている分野が何であるのかをはっきりとさせて、それからその分野に関して学べる学部・学科を探してみても良いと思います。同じ「環境」という言葉を冠している学科でも、学べる内容は学校によって様々ですので、各学校のカリキュラムをよく見極める必要があります。

 気になる学校を見つけたら、実際にオープンキャンパスや体験入学に参加して、学校の先生や先輩などに、学べる内容や目指せる職業について色々と質問してみるのも良いでしょう。業界の裏話や最新事情などを聞くことができるかもしれませんよ。

2008年10月更新

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