進路相談

私は建築家になるために大学への進学を考えていたのですが、最近、専門学校の方が学費は安いし、実務に即したスキルが身につけられるのではないか、と思い始めています。建築家を目指す場合、大学に進学するメリットはあるのでしょうか?

回答

 確かに技術を身につけるだけであれば、大学よりも実践的な技術や知識が学べる専門学校に通った方が良いことも多いと思います。ですので、それを踏まえて、大学に進学するメリット、専門学校に進学するメリットについて考えてみようと思います。

 まず大学に進学するメリットですが、大学では専門的な知識を学ぶことと共に幅広い教養や視野を身につけられるということが挙げられます。建築家を目指しているということですが、建築士の仕事というのは「設計がうまい」などの実務的なスキルももちろん大切ですが、それと同じくらい「より快適な空間」を創り出すための幅広い教養や知識(たとえば心理学や色彩学など)も大切になりますよね。ですので、それらを身につけるために、大学で見識を広げておくのも将来的に役に立つと思います。

 一方、専門学校に進学するメリットは、何より、大学よりも2年早く社会に出られること、となると思います。2年先に経験が積めるのは、キャリアに大きな影響を与えると思います。

 ですので、あなたが知識や教養よりも実務経験を重視するのであれば、専門学校がおすすめといえるでしょう。

 ただ、建築家になるために建築士の資格を取る場合、大学と専門学校とでは違いが出てきますので、その点には注意をしておく必要があります。たとえば、あらゆる建物を扱える1級建築士の受験資格は、大学の建築系の学部を卒業した者であれば、2年間の実務経験の後に得ることができますが、2年制の建築系専門学校を卒業した者ですと、4年間の実務経験が必要となってきます。(よだ)

2006年05月更新

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