相談内容｜１年働いてから専門学校に行って漫画について学びたいのですが、これでは遅いでしょう

回答

　1年間働いてお金を貯めてから専門学校に進学しても遅くはないと思いますが、折角の若い時期をアルバイトに費やしてしまうのももったいない話ですので、それならば奨学金や教育ローンを利用して専門学校に進学することを考えてみても良いと思います。

　また、漫画家という職業は専門学校に進学しなければなれない、という職業ではありませんので、専門学校に進学することにこだわらなくても良いかもしれません。

　私の知り合いにも何人か漫画家がいますが、ゲームの原画家から漫画家になった人、趣味で描いていた同人誌が認められて漫画家になった人、アニメーターから漫画家になった人など、漫画家へのなり方は様々です。

　専門学校に進学する進路以外にも、大学や短大に進学して漫画研究会などに所属し、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しながら画力や構成力を磨いていくという進路もありますし、就職をして趣味で絵の勉強や同人活動をしつつ、デビューを目指すという進路もあります。

　あなたの場合、なりたい職業がまだはっきり固まっていないようにも見えますので、それならば、自分の将来について考える時間的な余裕が取れ、様々な職業に対応できる知識や教養を学べる大学・短大に進学してみても良いのではないかと思います。

　漫画家のアシスタントの収入ですが、相場といったものはないも同然で、アシスタントが持っている技術、専属かフリーか、漫画家の収入などによって千差万別となります。

　プロダクション形式を取っている漫画家の専属アシスタントなどであれば、アシスタントの仕事だけで生計を立てていけるようですが、漫画家という職業同様、不安定な職業ですので、長期間、安定した収入が得られるのかどうかは何ともいえません。

　アシスタントの仕事ですが、初心者であれば消しゴムかけやベタ塗りなどを、中級者であれば簡単な背景や群集の絵、集中線やフラッシュなど効果描きなどを、上級者であれば難しい背景や主要人物のペン入れなどを任されることが多いようです。また、買い出しや資料集めなどの雑用を頼まれることもあります。

2008年08月更新