大卒の公務員には、国家I種、国家II種や各都道府県の地方公務員がありますが、どの学部出身者が有利になるのですか?
公務員試験、と一口にまとめられがちですが、公務員試験には目指す職種に応じて様々な区分(行政、法律、経済、心理、教育、数学、物理、化学、電気・電子など、国家I種、II種だけでも数十種)が存在しますので、一概にどの学部が有利だとは言い切れません。
一般的な公務員としてイメージされる行政職であれば、試験内容から考えて、法学や経済学を学べる学部に進学した方がやや有利にはなりますが、大学で学べる知識だけでは公務員試験に対応しきれないことも多いため、絶対的に有利になることはありません。
そのため、多くの公務員試験受験者は、大学とは別に、公務員試験専門の予備校に通ったり、公務員試験専門の受験雑誌や参考書、問題集などを利用して独学で勉強したりしているのが実情です。
ですので、公務員試験を受験するのに有利な学部に進学する、のではなく、学部は自分が興味を持てる学問を学べるところにしておいて、公務員試験専用の受験勉強ができるよう、大学での単位の取り方などを工夫していく(1、2年生の内にできるだけ単位を取得をしておいて3年生以降で公務員試験対策に専念できるようにするなど)、という進路を考えてみても良いと思います。
公務員試験はメジャーな試験であるため、受験雑誌や通信講座なども数多く存在しています。ですので、公務員試験や公務員になる方法について詳しい情報を知りたいようでしたら、実際に書店で公務員試験に関する受験雑誌を探してみたり、インターネットを利用して公務員試験について調べてみるなどしてみてください。
国家公務員試験については、人事院の運営している「国家公務員試験採用情報ナビ」なども参考にしてみると良いと思います。
2008年07月更新