社会学部や文学部からでも税関職員を目指せますか?
大学卒業後に税関職員になるためには、まず国家公務員採用II種試験に合格する必要があります。この試験の受験資格には学部の指定はありませんので、社会学部や文学部を卒業した人でも受験自体は可能です。
ただ、税関職員になるための試験区分である行政区分では、試験科目として、政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物権)、民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)の16科目(各5題ずつ計80題)の内から8科目(計40題)を選んで受験しなくてはなりません。(平成19年度の場合)
上記のように、出題ジャンルが法律、経済学に偏っていますので、法律や経済関係の勉強のできる学部に進んだ方が、受験の際に有利になると思います。
もちろん、社会学や文学部に進んでも、法律や経済学の勉強をすることは可能ですので、努力次第で国家公務員採用II種試験を突破して、税関職員になることも不可能ではありません。
なお、税関職員になれる試験区分として、技術系区分(電気・電子・情報、機械、化学、農学)が指定されている場合もありますが、こちらは理系・技術系の科目を選んで受験をしなくてはならなくなるため、文系学部出身者にとっては、行政区分で受験するよりもハードルが高くなる場合が多いと思われます。(すぎもと)
2008年02月更新