大手メーカーの美術職に就くために、美術系の学校に進学しようと考えています。ですが、どうやら親はデザイナー的な仕事には反対のように思われます。とりあえず、親には「インダストリアルデザイナーになりたい」と言ってはぐらかしておこうかと考えているのですが、なにかいいアドバイスがあれば、お願いします。
インダストリアルデザイナーとは、様々な工業製品をデザインする仕事です。芸術的なセンスと工学的な知識が要求され、消費者の好みや社会の動きなどにも敏感でなければなりません。ですので、分類としてはデザイン工学を学ぶのが良いかと思いますが、大手メーカーへの就職はやはり難関のようです。「もの作りの仕事」といっても、デザイナーだけが仕事ではありませんので、いろいろな仕事や分野から探してみるのもいいと思います。
進学をする場合、資金面などで親御さんに頼らなければならないことは多いものです。将来の進路に関して、親御さんに納得してもらえなければ、学費などの面で協力してもらえないかもしれません。けれど、最初から「デザイナー的な仕事は反対かもしれない」と考えてごまかそうとするのはあまり良くないと思いますよ。
もしかしたら、あなたの想像している親御さんの考えは、あなたの思い込みにすぎなくて、親御さんはあなたの夢を応援してくれるかもしれません。また、たとえ親に反対されようと、本当にやりたいことがあるのにそれを抑えて勉強したりすると、一番つらいのは自分自身だと思います。何を選んでも後悔するかもしれません。それでも一番良いと思える道を見つけ出していけたら良いですね。(みつはし)
2006年10月更新